相続の手続きは非常に複雑で、何をすればいいのか困ってしまう人は多い。西野さんは「そんな苦労をできるだけ軽減したい」と真剣な面持ちで語る。そう考えるようになったのは、前職の会社員時代に身内の不幸と遭遇した経験にある。「私自身が相続の手続きを行う中で、わかりにくい法律用語や複雑な手続きに直面して大変な思いをしました。その苦労がきっかけで、行政書士として相続に関するサポートをしたいと考えるようになりました」。そこから西野さんは一念発起し、長年勤めた食品会社を退職。司法書士事務所、行政書士事務所で実務経験を積みながら、猛勉強の末、行政書士の資格試験に見事合格。令和元年の5月に晴れて独立開業を果たした。