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アンドレス・イニエスタ選手のラストマッチレポート【編集部:Jリーグ大好きまっつー】

 

 

7月1日(土)、ヴィッセル神戸の元スペイン代表のMFアンドレス・イニエスタ(39)選手のラストマッチである北海道コンサドーレ札幌戦に行ってきました。ノエビアスタジアム神戸に向かう道中、スマホでイニエスタ選手がスタメンであることを知り、さらに早足になりました。

 

スタジアムに着くとフォトスポットがあり、たくさんの人が記念撮影をしていました。特に今日はイニエスタ選手の8番のユニフォームを着ている人が多く感じました。

 

 

 

スタジアム内に入ると、選手紹介が始まっていてちょうどイニエスタ選手の紹介に間に合いました(ふぅ〜)。

このシーンを見るのも今日が最後なんだと思うと、ちょっとさみしくなりました。

 

 

今季はスタジアム観戦するのは2回目で、前回はあまりよく確認しないまま席を取ったら、コールリーダーの目の前、ゴール裏のど真ん中だったため、いい歳なのに周りの若人たちと同じように跳んだりはねたりしていたら、79分にふくらはぎが攣りました(苦笑)。

席に座り込んでマッサージをすること5分、なんとか立ち上がれましたが、ほとんどゴールシーンも見えず(勝ちましたが)、「次はバックスタンドにしよう」と心に決めていました。

 

そして、この日はバックスタンドの神戸側に陣取り、試合がスタート。イニエスタ選手は今季4戦目で初めてスタメンとしてピッチに立ち、前半からイニエスタ選手らしいパスやシュートを見せてくれました。しかしチーム全体で40ゴールというリーグイチの攻撃力を誇るコンサドーレの攻めに防戦一方な印象。すると前半26分にスパチョーク選手に先制ゴールを決められ、0-1に。うう。

 

 

その後は守護神・GK前川黛也選手の好セーブで幾度とないピンチを守り切ると、後半頭から入った大迫勇也選手のさすがのキープ力で徐々に試合のペースを掴んでいくなか、イニエスタ選手は後半12分までプレー。交代の際には大きな拍手が送られました。「こんな大事な試合で負けるのだけは嫌だ〜」と心の中で叫んでいたら、84分にコーナーキックのチャンスが。初瀬亮選手の蹴ったボールにマテウス トゥーレル選手がヘッドで合わせ、1-1の同点に(わーい!!!!)。たまたま動画を撮っていて、見事ゴールシーンを捉えることができました(バックスタンドにしてよかった。笑。)。

 

 

 

 

その後はなんとかイニエスタ選手のために勝利を!と願い続けましたが、タイムアップ。1-1のドローで試合は終わりました。

 

試合後には、アンドレス イニエスタ選手退団セレモニー「INIESTA KO8E FOREVER Ceremony」が行われ、イニエスタ選手は

「5年前に神戸に来ました。その時にはこの旅がこれだけ美しく感動的なものになるとは想像もできなかったです。大切な思い出として持ち帰って行くものは、1日目から皆さんが示してくれた愛情とリスペクト、その気持ちが本当に自分たちにとって大きかったですし、私個人として、家族のみんなを代表して感謝したいです。

自分の家を離れて、遠く離れたところで我が家にいれるような感覚は普通感じれるものではないです。ただここで私たちは感じることができましたし、それも皆さんのおかげだと思っています。本当に感謝しています。」と心のこもった挨拶をしてくれました。

 

 

 

 

 

その後、場内を家族と一緒に感謝の思いを伝えながら、一周してくれたイニエスタ選手。ゴール裏前に来ると、なんとゴール裏に入ってサポーターとふれあうシーンも。「アンドレス、やっぱりめっちゃええ人やん」と感動しました。

 

そして、最後にイニエスタ選手は好調を維持するチームとサポーターにこんなメッセージを残してくれました。

 

「最後にファンの皆さんにはここまでやってきてもらった通りチームを支えていってほしいです。この後半戦、皆さんの支えが必要になります。チームは素晴らしいシーズンをしていますが、皆さんと一緒により力強く、自分も離れたところからではありますが、チームに力を送りたいと思っています。今日お別れをいう日が来ましたが、さよならという言葉は好きではありません。

また会いましょう、そういうお別れの言葉だと思っています。私たちはまた日本に戻ってきますし、ここは自分たちにとって我が家のようなところです。皆さん、ありがとうございました」。

 

私は2013年から2020年2月まで、阪神神戸版でヴィッセル神戸のコーナーを担当していました。

2020年の元旦には天皇杯決勝を国立競技場まで取材にも行かせてもらいました。

そして神戸の初タイトルである天皇杯を取ったあの場面に居れたことを、間近で見たイニエスタ選手のきれいな瞳を今もしっかり覚えています。

本当に5年間、ありがとう。必ず今年はリーグ優勝をしてイニエスタ選手にいい報告ができればいいな、と思います。