ところで、骨粗しょう症と聞くと、高齢者だけに起こる病気だと思っていませんか?確かに加齢によるものが多いのは事実ですが、原因はそれだけではありません。例えば女性の場合、閉経によるホルモンバランスの変化や、出産前後のカルシウムの損失などで骨がもろくなる場合があります。甲状腺疾患による代謝不良、消化器疾患による栄養素の吸収不良、糖尿病治療のインシュリン注射、高血圧の治療薬などが原因で骨がもろくなる場合もあり、男性でも要注意です。
さらに、骨密度は40歳代をピークに、だんだん低下していきます。「高齢者の病気」と思われがちな骨粗しょう症ですが、もっと早い段階から、痛みをともなわず静かに進行するのが特徴です。