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吾翔けるvol.24 -動き続ける作家として-

昨今、毎週のように全国各地の書店が閉店している。この三十年で書店の数は約半数の一万一千店にまで減じてしまった。店頭販売を行わず、教科書だけを取り扱っている書店を除けば、その数はもう七千店ほどしか残っていないだろう。

書店減少の理由としてよく一番に挙げられるのは「若者の読書離れ」である。が、実はこれは嘘と言ってもよい。「若者」にどこまでを含めるのかという問題はあるものの、これを仮に小中高生とするならば、人口あたりの読書率は下がってはいない。いや、近頃ではむしろ微増しているのである。ただ若者を25歳くらいまでに広げると確かに減少している。特に18歳、23歳の落ち込みが大きい。就職してから可処分時間が極端に減り、読書時間が確保出来ないこと。大学生になってアルバイトなども出来て、他の娯楽にもある程度自由に手を出せるようになることが原因ではないかと推測できる。後者はともかくとして、前者に関しては、労働力不足といったこの国が抱えている今の状況に起因しているだろう。