介護の道へ進んだきっかけは「高校在学中の職業適性診断で、介護職に適正があると診断されたことから」と話すI・Tさん。就職活動中に参加した合同就職説明会で、茨木市の藍野病院・藍野花園病院のブースを訪れ「未経験から介護の仕事に挑戦できる」という環境に魅かれ、就職を決めた。
　「それまで人とのコミュニケーションにあまり自信はありませんでしたが、”人と関わりが持てる仕事に携わりたい”という想いがありました」。

　I・Tさんが初めに担当したのは、病院内の清掃やベッドメーキング、看護用品の補充といった看護の補助業務を行う看護助手の仕事。
　「人と接することが苦手で初めは大変なこともありましたが、徐々に仕事に慣れて患者さんとのコミュニケーションを楽しめるようになりました」。

藍野花園病院で勤務３年目を迎える頃、結婚を機に「資格を取得して、より専門的な仕事をしたい」と考えるようになった I・Tさん。介護福祉士の資格を持つ職場の先輩がイキイキと働く姿に憧れ、自身も介護福祉士を目指すことに。
　「介護福祉士は、働きながら取得することも可能な資格。資格取得の意向を伝えると、職場の方々も応援してくれました。藍野花園病院は休暇が多く、有給休暇も取りやすい環境なので無理なく勉強ができました」。

藍野病院・藍野花園病院は年間休日が120日以上ある働きやすい環境で知られており、「ユトリスト」を職場のポリシーとして掲げている。この「ユトリスト」は、心にゆとりを持って看護に取り組む人を指し、業界に広く抱かれる「残業が多い」「休みがとりにくい」といったイメージを払拭するために、同院が独自に始めた取り組みだ。
具体的には、スタッフのプライベートの充実を重視し、「仲間たちと明るく、楽しく、やりがいを持って仕事をして大きく成長する」ことを目指す。
特に、子育て真っただ中のママさん看護師にとって、子どもが急に体調を崩したり怪我をしたりすることがよくある。しかし、そうした状況でも先輩スタッフが勤務を交代してくれるなど、働きやすい環境を築くための文化が代々受け継がれていることが垣間見える。
また、看護補助から介護福祉士や看護師にスキルアップしたい方に対しては、支援制度や奨学金制度が用意されている。
日本の将来において介護・福祉の分野は将来的に重要な役割を果たすことが期待される中、人手不足が課題となっている。同院は業界にチャレンジしたいと考える方に対して、全力でサポートする体制を整えているようだ。