古代から京都と西国を結ぶ重要な路として栄え、江戸時代には西国諸国の大名が参勤交代に利用した西国街道。
江戸時代における街道の一つで、京都より下関、あるいは大宰府までの山陽道の別名です。
茨木市観光協会にご協力いただき、2025年10月27日(月)、現在もその面影が残る西国街道沿いの史跡や見どころを観光ガイドの案内のもと巡りました。
まち歩きは宿川原バス停からスタートし、郡山宿本陣へ。

郡山宿本陣

旧西国街道3番目である郡山宿にある本陣で、御成門脇に咲く椿が有名であったことから「椿本陣」とも呼ばれていました。

続いて中河原の交差点へ。東西に西国街道、南北に亀岡街道が通じ、交通の要衝となっています。
建立された大きな道標は、1982年にトラックがあたり二つに折れたため、新たに建てられたもの。
もとの道標は茨木市文化財資料館に保存されています。

白井河原合戦場跡

幣久良山(てくらやま)

参加者全員で、耳原公園内にある幣久良山へ。頂上には、明治天皇と大正天皇の記念碑が建てられています。

少し休憩をして、阿爲神社御旅所(あいじんじゃ おたびしょ)へ。御旅所とは、神社の御例祭の際に本宮を出た神輿がしばらく仮にとどまる所。

十日市の道標

太田地蔵尊

紫式部の腰掛け石

太田神社
十日市の道標、太田地蔵尊、紫式部の腰掛け石、太田神社と、どんどん進んでいきます。太田公民館(現分室)では、玄関前に置かれている石に腰掛けて、写真撮影など楽しみました。

お昼は太田公民館で、デリカショップモリガキの特製幕の内弁当をいただきました。


太田茶臼山古墳

くすのき公園
ツアーもラストスパートです。昼食後は、太田茶臼山古墳、くすのき公園、五社水路を訪れました。

五社水路は、ここから北西約2kmの安威川左岸にある五社井堰(ごしゃいせき)から安威川の水を引き込み、富田台地の村々の田を潤した農業用水。茨木市と高槻市の市境線にもなっています。
西国街道ツアーは約6.5kmのまち歩きで、500号記念の10ツアーの中でもかなりの長距離でしたが、参加者全員で最後まで歩くことができました。
「今まで知らなかった地域に息づく歴史を間近で感じることができた」「何となく通っていた道に色々な歴史や魅力があることを教えてもらった」など様々な感想をいただきました。
ご参加いただいた皆さま、お疲れ様でした。ありがとうございました。