2025年9月26日(金)、大阪府認定「なにわの名工」である陶芸家・味舌隆司(ました たかし)さんの陶房を訪ね、
花入れ製作(ひも作り)の陶芸体験を開催しました。
普段なかなか足を踏み入れることのできない陶房での体験とあって、参加者の皆さんは開始前から期待に胸を膨らませた様子。
事前抽選で当選された幅広い年齢層の30名の方にご参加いただき、和やかな雰囲気の中、思い思いの花入れづくりに挑戦していただきました。


まずは味舌先生によるデモンストレーションからスタート。今回は「ひも作り」による制作が中心でしたが、特別にろくろを使った制作工程も披露してくださいました。あっという間にお皿や茶わんが形になっていく様子に、参加者のみなさんは思わず前のめり。熟練の技に、感嘆の声が上がっていました。



続いて、ひも作りの基本を丁寧に教えていただき、いよいよ実践へ。土をこね、ひも状に伸ばし、それを一段ずつ積み重ねていくことで、少しずつ花入れの形が現れていきます。最後は高さや口の広がりを調整しながら、それぞれが思い描くデザインに仕上げていきました。



作業が始まると、みなさん驚くほど集中。30分も経たないうちに、どの作品も立派な形になり、会場には達成感あふれる空気が広がりました。「皆さん、とても筋がいいですね」と味舌先生からもお褒めの言葉をいただき、参加者の表情も一層明るくなりました。

成形が終わった作品は、ここからじっくり乾燥・焼成の工程へ。本日の体験はここまでとなります。


それぞれの作品に個性があって良いですね。

陶芸体験のあとはお楽しみのランチタイム。千里丘ロハスカフェ特製のお弁当を囲み、作品の話や感想を語り合いながら、ゆったりとした時間を過ごしました。
そして約1か月後、「焼き上がりました」と味舌先生からご連絡が。完成した花入れは、同じ工程で作ったとは思えないほど個性豊かで、どれも味わい深い仕上がりとなりました。
完成品(一部)はこちらです!

参加者からは、「普段できない体験ができて楽しかった」「土に触れていると無心になれて、とても充実した時間だった」といった声が寄せられ、大変好評のうちに幕を閉じました。