余談であるが、文芸編集者は美味しい店、珍しい店をよく知っている。勿論、程度の差はあるのだが。ある編集者などは駆け出しの時、飲食店のリストを作れと先輩に言われたとか。
彼らが選んでくれる店は美味しい。高級な店も沢山ある。作家の中には育ちのよいお公家様のような方もいるが、それに比べれば私などは野武士のようなもの。その上、関西人であるので、
「うえ、めっちゃ高い。ファミレスで30回は飯食えるやん」などと思うだけでなく、口に出してしまうこともしばしば。
間違いなく美味しいのは確かである。が、元来が庶民なのだ。ラーメンや牛丼が一番好きだったりする。そもそも私が子どもの頃に比べ、すべての食材が美味しくなってやしないか。
最近、それを思ったのは、スーパーでバナメイエビを買って食べた時だ。私が子どもの頃といえば、ブラックタイガーばかりだったはず。バナメイエビ……今までさして気にならなかったが、こいつはいつからいるのか。