山本勘助が書いたとされる『老談集』に記述が見られる。サイズは1㎝ほどの団子状で、30粒食べれば一日の十分なエネルギーを摂れたという。いや、30粒てちょっと多くない?それならわざわざ1㎝サイズにせずとも……と、思うのだが、そのほうが持ち運びやすかったのか。いや、一粒が大きければ食べきれなかったり、途中で襲撃を受けたりした時、対処しにくかったのかもしれない。ちまちまと一粒ずつ食べるのが良いのだろう。
先の書物に作り方も載っている。餅米が五合、粳(うるち)米が五合、蓮の実が一両、桂心(シナモン)が一両、ヨクイニン(ハトムギの皮を除いた種のこと)が一両、朝鮮人参が五分、氷砂糖が一斤半とのこと。ふむ、よく分からない。一両は37.5gほど。一分は0.375gなので、五分は1.875gか。一斤は600gなので、一斤半は900g。氷砂糖多くないか……この時代に手に入るのかという疑問もある。そもそもこれらの単位は時代によって変遷するので、実際のところは判らないが、相当甘いものだったのは確かなようだ。これらを粉末状にして、水を加えてよくこねる。それを1㎝サイズに丸めると、あとは蒸し乾燥させたら完成とのこと。作り方は簡単だが、今では材料を集めるのに苦労しそうだ。