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TOP > 子どものやり抜く力を育む > 個性を伸ばし、国際人として羽ばたく「力」を⼦どもたちに/英語幼保園
インターナショナルプリスクール「グローバルヴィレッジ」では、2歳から就学前までの子どもたちが毎日、英語のみで話し、学び、遊ぶ。各教室では数字の勉強や音楽、体育、工作など多彩なプログラムがネイティブの講師によって行われ、子どもたちが目を輝かせながら取り組んでいる。しかし、同スクールで身につくのは英語だけではない。 同園は、開園した20年前からいち早く「自分で考え、表現する」ことを軸に、子どもたちの自主性を重んじる教育を実践してきた。
「大切なのは、子どもたちが何に興味を持っているかということ。大人の考えを押しつけるのではなく、子どもたちが主体的に動き、学ぶ、ということがとても大切なことなんです」。そう話すのは、千里山田校・千里丘校・高槻茨木校の3校を統括するオーエン先生。母国イギリスの地元コミュニティでは、遊び心あふれるワークショップ型の教育が盛んで、オーエン先生自身、幼少期に学ぶ楽しさを存分に体験できたのだという。こういった子どもたちの興味を引き出し、楽しみながら「考える力」「表現する力」を身につける学習方法を、プロジェクトラーニング(課題解決型学習:Project-Based Learning)と言う。
何かを成そうとするとき必ず出てくるのが「課題」。その課題を解決するためにはどうした良いのか、話し合いながら、最終的にカタチのあるものを作り上げていく学習方法だ。「興味」をベースにしているので、子どもたちも意欲いっぱいに取り組んでくれるという。もちろん小さな子どものこと、途中で揉めてしまったり、横道に逸れてしまったり、上手く行かないことも多々ある。しかしそういったトラブル自体がこの学習法なのだという。「問題や揉め事はあるほど良いんです。これも解決すべき課題の一部。こういった経験で、『人にはそれぞれ違う考えがある』ということや『自分の考えの表現方法』も学べます」。
ときに課題からずれてしまっても、そのプロセスで大事なことが学べるなら、OKだ。 こういった質の高い教育を志すには、講師にも高い意識が求められる、とオーエン先生。「『教育』自体が子どもと同じく、日々、成長しなければならないんです」。世界中から集まった外国人教師のアイデアを取り入れつつ、オーエン先生による教師への指導やプログラムのアップデートを欠かすことはない。熱く、そして優しい笑顔を湛えながら、子どもたちが世界へ羽ばたく「力」を育んでいる。