
あらゆるスポーツの基礎が身につく体操を通して、身体と心を育む
体操は、筋力、調整力、柔軟性といったあらゆる運動の基礎となる力が育まれるスポーツ。地元の子ども達が多く通う、地域に根差した体操教室「茨木スポーツクラブ」では、初心者だけではなく本格的な競技を目指す子ども達のクラスもあり、その両方を指導しているのが代表の桧谷さんだ。自らの体操競技実績と長年、子ども達を見てきたなかで得た指導方法の秘密に迫る。

「体操は、全身を動かすことで運動神経が刺激されて体を正確に素早く動かせるようになります」。自らも体操競技者として活躍し、指導歴は25年以上となる桧谷さんが話す。これがすべてのスポーツの基礎と言われる所以。思い描く通りに身体を動かせれば、いずれどんなスポーツに取り組んでも有利に働くそう。
また、「体操をきっかけに子ども達には心も成長してほしいと考えています」とも話す。年齢も競技レベルも違う子ども達を指導しているが、基本的な礼儀やコミュニケーション能力などの協調性を忘れていないかは常に気をつけて見ているという。
そして、何より運動の楽しさを知ってもらうことも重要視している。体操に限らずスポーツ全般に言えることだが、ただ辛かったり苦しいものだったらなかなか続かないもの。運動自体に楽しさや喜びを感じることで子ども達の心と身体は飛躍的に成長していくという。数々の子ども達を見てきたなかで桧谷さんが一番大切にしている指導ポイントはそこだという。


「以前、逆上がりがなかなかできない子がいました。途中くじけそうになりましたが、褒めながら根気よく教えているといずれ誰よりも上手にできるようになりました」。できた!=嬉しい=楽しい。今までできなかったことが出来るようになったという成功体験は何よりも大事だと桧谷さんは考える。小さなことでも数々の成功体験を重ねることで、簡単に諦めない芯のしっかりとした強い心が育まれていく。
茨木スポーツクラブ
