
紅葉の境内をめぐり、年に一度のご本尊ご開帳「秋の大祭」に参加
徐々に涼しくなる秋はお出かけにぴったりな季節。寺社や仏像巡りが好きな方におすすめなのが、神峯山寺の「秋の大祭」だ。
1300年の歴史を持つ古刹であり、11月には紅葉の名所として多くの方が参拝に訪れるという。そんな境内の紅葉が一番色づきを見せる11月23日には、年に一度、ご本尊の兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)がご開帳される「秋の大祭」が行われる。
神峯山寺は、日本で最初に毘沙門天が安置された霊場として、三体の毘沙門天がご本尊として本堂に祀られており、いずれも秘仏。そのうちの一体である兜跋毘沙門天は、戦国時代に戦いや病に打ち勝つ神として戦国武将に信仰され、江戸時代には商売繁盛のご利益があるとして大阪の商売人からも崇められたという。その兜跋毘沙門天のご開帳に合わせて本堂で行われるのが、経文や真言に旋律抑揚をつけた「天台声明」の曼荼羅法要だ。「天台声明」は無形文化財にも指定されており、美しい音色のような読経が堂内に響き渡る。『秋の大祭』に参加すると、本堂内で天台声明を拝聴しながら内内陣の兜跋毘沙門天の前で僧侶から直接加持を受けることができる。


また、法要後には僧侶が参加者と一緒に朱色に染まる境内を散策しながら案内してくれるので、普段非公開のお堂も参拝することができる。また、最後に訪れる化城院護摩堂では「毘沙門不動護摩」特別祈願を行い、迫力ある護摩祈願に参加できる。全行程終了後には、満行の証として『秋の大祭』限定の「兜跋毘沙門天」の御朱印を納経した神峯山寺朱印帳を授与してもらえる。晩秋のひととき、厳かな時間を楽しんでみてはいかが。
※「秋の大祭」の法要内容は変更される場合はあります。

