相続のときに大切なのは「こころの問題」と平井さんは言う。「先祖代々の畑や田んぼを守りたいなど価値観はそれぞれ。権利や数字だけでなく、相談に来られた方が本当に大切にしていることを聞いた上で、客観的な立場から円満な相続をお手伝いしたい」と話す。2009年には相続に特化した税理士や司法書士などからなる「一般社団法人相続トータルサポート関西 代表理事」を設立。相談者と専門家との橋渡し役を担い、各専門家への相談にも一貫して平井さんが立ち会う。「相続ってどこが始まりで、どこが終わりというものがない。相談に来られた方のずっと横にいるつもりで関わっている」と話す。