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俳句コーナーVOL.16 2020年12月入選作品を紹介!

2020.12.07

10月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。

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【 優秀賞 】

間隔を置きて間延びのひなたぼこ

豊中市 安藤  知明
寄り添って世間話をしながら笑顔を交えての日向ぼこが昔ながらの風景です。それが、今般のコロナ禍でままならない。今起こっていることを描くということも俳句の大切な一面です。

 

【 入 選 】

秋の空海の彼方と繋がりし

西宮市 青木  淳子
秋の空だから海とのつながりが鮮明に見えるのだと思います。

金木犀神が届けし香りなり

豊中市 小倉  佳子
このように断定されるとその通りだと頷いてしまいます。強さがあります。

熱燗や妻の小言を聞きながら

茨木市 河本   要
妻の小言も慣れれば、心地よいもの。熱燗の酔いをさらに深めてくれます。

茸食べ一日中を笑ってる

茨木市 婆  娑  羅
笑い茸を食べたのではありません。茸を食べ、一日が幸せだということです。

大人びた指図する子や雁渡し

茨木市 廣田  静子
季語の選択がたいへんよいです。季語を離して使うことで広がってゆきます。

 

【 佳 作 】

曲がる程干されて赤く鷹の爪

茨木市 木谷 百合子

天高く正午を告げる鐘楼や

西宮市 青木  淳子

茶の花や出会いの頃のときめきの

豊中市 小倉  佳子

ゆっくりと揺れるカーテン虫すだく

尼崎市 宮武 由佳子

朝寒や逆さに置きしはちみつを

箕面市 大石  典子

 

 ◆ つぶやき評 ◆ 
「七五三」という季語を使った時に、神社や子供の様子を描いても味気ないものになってしまいます。それは、この季語にそれらのことが全て含まれているからです。勇気がいることですが、季語を離して使ってみてください。

 

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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)

1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。

 

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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。

【 宛  先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160

【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。

 

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山口昭男先生の最新巻の紹介

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