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コロナ禍における北摂発信ボランティア活動 

2020.12.02

今年3月よりボランティア活動はコロナにより、対面による活動が難しくなってきた。そのような中、リモート通信、SNSなどで積極的に活動している団体が多々いる。

吹田市では、単身高齢者世帯向けの手書きの通信を開始した。社会福祉協議会、地区福祉委員会、大阪大学と大和大学の学生らの連携によるものだ。

※通信の名称は下記のとおり2つに分かれる
「よりそい隊通信」は、五月丘地区単身高齢者世帯115世帯対象、大阪大学、学院生担当
「つながり瓦版」同市山手地区高齢者150世帯担当、大和大学生担当

きっかけは、3月より自粛生活に入り、見守りの福祉委員が、「人と話をしなくなり声が出なくなった」「こわくて買い物ができない」などの独居高齢者の声を聴いたからだ。

上記の3者は、それぞれすでにつながりがあった。リモート会議を重ね、学生の手書きによる通信ボランティアの提案を採り入れた。手書きの通信は、読む確率が高くなり、脳の活性化につながる。また返信欄を設けており、返事を書くことにより、健康状態、個性、生活状況も把握できるからだ。

配布担当している福祉委員の方々によると、予想外の反響があり、9月には五月丘地区と山手地区それそれで配布が行われ、併せて265世帯への配布に対し、35通の返事があったそうだ。返信の内容は「この手紙を書いている学生に会いたい」や「孫世代の人との交流があって嬉しい」また「勉強大変だと思うけど頑張ってね」学生に対する励ましの言葉もあった。

10月31日には、山手地区にて学生主体の健康講座が行われた。今後は、大阪府警警とのコラボも検討中だ。また、11月15日には五月が丘地区にて学生が講師となりLINE講座が開催された。

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