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国循の引越し 患者移送当日の様子は

2019.08.09

国立循環器病研究センター(以下、国循)は7月1日、吹田市藤白台からJR岸辺駅北側に移転した。それに伴い医療設備と入院患者は前日の6月30日に移送。移動距離は約7km、94名の患者の大移動が始まった。

当日の朝、8時8分に最初の患者が出発。患者はS・A・B・C・Dの5つのランクに分け、重症患者5名は人工呼吸器や人電図モニターなど、車内でも医療が行える『ドクターカー』で1名ずつの計5往復を実施。他は高規格救急車や救急車で移送した。小林順二郎病院長は「当日はあいにくの雨。さらに風が強い時は一時移送をストップしたこともあったが、新病院側では地下と地上の2箇所で受け入れ、大きな混乱もなくスムーズに引っ越しができてよかった」と胸をなでおろした。完了したのは14時34分で予定より1時間ほど早かった。

新しい国循は病床550、CT装置3台、心臓カテーテル検査室9台などの設備。手術室は12室、そのうち低侵襲治療のできるハイブリッド手術室を4室備え、24時間患者を受け入れられるようにした。移転後の入院患者数は300名弱、外来患者数は1日平均750名。小林病院長は「24時間365日受け入れを断らず、また研究棟が併設されている利点を生かし、研究を生かした最先端の医療を提供していきたい」と話す。

国立循環器病研究センター こくりつじゅんかんきびょうけんきゅうせんたー

住所
吹田市岸部新町6番1号

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