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この道具見たことある?「くらしのどうぐ展」開催中

2021.01.14

明治から昭和期にかけて使用されていた生活道具を展示する「くらしのどうぐ展」が、箕面市立郷土資料館で開催されている。平成8年に初めて開催され、今回で24回目となるこの企画展。

今回は、氷冷蔵庫、火鉢や羽子板など約70点の道具を「食」・「くらし」・「遊」といった使用する日常の場面ごとに分けて展示している。電気がない時代に、暮らしを便利にするための工夫がたくさん詰まった道具を、身近に感じることができるのだとか。

例えば、「冬のくらし」のコーナーに展示されている自在炬爐(じざいこたつ)は、木枠の中に炭を入れて暖を取る道具で、湯たんぽと同じように使用されていたとのこと。現在でも利用されているハクキンカイロや湯たんぽなども「冬のくらし」に展示されているほか、「学ぶ」と「遊ぶ」のコーナーでは、昔使用されていた教科書や臘写版、プリンや羽子板など当時の勉強道具やおもちゃなども展示されており、大人が見ると懐かしく、子どもが見ると今の道具との違いをより身近に感じることができるという。

郷土資料館を訪れていた市内在住の男性(80歳)は「昔を思い出させてくれる道具が数多く展示されているので、見ているととても懐かしい気持ちになりました。特に火のしやアイロンを見ると、かつて母親や妻がこれらを使って服をきれいにしてくれたことを思い出し、嬉しくなりました」と話した。

また同資料館学芸員の小川秒弥子(おがわさやこ)さんは「現代は、生活インフラや道具が進化していて便利な生活が送れますが、昔は知恵を使い快適に生活できるように工夫していたことを感じていただけるよう意職して展示を行いました。また、昔の道具は便利で環境に優しく、今でも使用できるものがたくさんありますので、展示物を見て『これは今の道具より便利そう!』『繰り返し何度も使えて環境に優しい!』と日常に役立つヒントも見つけていただければ嬉しいです」とコメントしている。

《開催概要》
会期:令和2年12月18日(金)~令和3年3月24日(水)まで
会場:箕面市立郷土資料館(阪急箕面駅から東へ徒歩約2分)
開館時間:10時~17時
休館日:毎週木曜日、12月29日〜1月3日
TEL:072-723-2235、FAX:072-724-9694
入場料:無料

箕面市立郷土資料館 みのおしりつきょうどしりょうかん

住所
箕面6-3-1
HP
営業時間
10時~17時
定休日
毎週木曜日及び年末年始(12月29日から1月3日)
アクセス
阪急箕面駅から東へ徒歩約2分

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。