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ひとり親家庭に食品パックを届ける「神戸こども宅食プロジェクト」 北区で実証実験開始

2021.02.01

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う事業所の休業やこども食堂の活動休止などにより、多くのひとり親家庭が経済的、精神的な影響を受けている。

支援が必要な状況でありながら、様々な事情で支援が受けられないひとり親家庭を支援するために、BE KOBE ミライ PROJECT、特定非営利活動法人神戸こども食堂ネットワーク、一般社団法人こども宅食応援団の3者が協働。

食品パックの定期的な配送とゆるやかな見守りを通じて様々な支援につなげる取組み「神戸こども宅食プロジェクト」の実証実験が行われる運びとなった。

実証実験として、神戸市北区の児童扶養手当を受給しているひとり親家庭100世帯を募集し、食品パックのお届けから見守りまでの1サイクルを実施する。

実証実験によって実際のニーズや効果等を検証し、神戸全体に「こども宅食」の運動を広めていくための基盤を作っていくことが狙いだ。

申込期間は本日2月1日(月)~2月15日(月)午後5時必着分まで。詳細は下記にて。

 

【神戸こども宅食プロジェクトについて】
(1)概要
支援が必要な家庭に対して食品パックを届け、配達時のコミュニケーションやLINEなどで家庭の困りごとを聞き取り、行政や地域で取り組まれている様々な支援(子ども食堂や学習支援等)につなぐプロジェクトです。今回の実証実験による効果検証を経て本格実施につなげていきます。

神戸こども宅食プロジェクトの実施イメージ

 

(2)3者の役割分担
●BE KOBEミライPROJECT
事業全般の運営管理、本事業の広報、寄付金や寄贈品の収集及び管理

●特定非営利活動法人神戸こども食堂ネットワーク
利用者の受付(※1)、配送者リストの作成(※1)、寄贈品や人的リソースのシェア、支援の提供
※1:神戸こども食堂ネットワークの体制が整うまでは、BE KOBEミライPROJECTが代行する。

●一般社団法人こども宅食応援団
こども宅食事業に関するノウハウの提供及び技術的支援

※神戸市は本事業を後援し、支援に関する連携を行う。

 

(3)神戸こども宅食プロジェクトの流れ
1.利用者の募集
ひとり親家庭等を対象に本プロジェクトを周知し、LINEや申込書で利用の申請をしていただきます。

2.受付、配送リストの作成
利用者の受付を行い、配送先100世帯を選定します(申込み多数の場合は抽選を行います)。

3.資金や食品の調達
企業や個人に資金や食品等の寄附金を募り、受け入れます。

4.食品の仕分、梱包、発送
ボランティアを募り、食品等の荷受、仕分、梱包、発送作業を行います。

5.配送
配送はゆるやかな「見守り」に対応した民間の宅配業者に委託し、各世帯へ直接手渡しします。

6.見守りと支援へのつなぎ
配達員が持ち帰った見守り情報や、LINEなどを通じてひとり親家庭のお困りごとを聞き取り、必要に応じて行政や地域で取り組まれる様々な支援等へつなぎます。

届けられる食品の一例

 

《実証実験に伴う希望者募集》
対象者:神戸市北区在住の児童扶養手当を受給しているひとり親家庭100世帯
(児童扶養手当を受給していない家庭でも申込み時に希望する理由を書くことで対象とします)

内容:1世帯に付きお米、レトルト食品、飲料などの食品約10kgを無料で配送

申込方法:LINE又は申込用紙を郵送
※詳細別紙(https://hiromare-takushoku.jp/wp/wp-content/uploads/2021/01/koubetakushoku.pdf

申込期間:令和3年2月1日(月)~2月15日(月)午後5時必着

配送予定:3月上旬

配送方法:宅配スタッフによる手渡し

 

「こども宅食」とは・・・?
経済的に厳しいなど様々な困りごとを抱えた子育て家庭に、定期的に食品等をお届けしながら継続的な繋がりを保ち、必要な時には行政等の支援に繋いでいく、見守り支援。

こども宅食応援団では、こども宅食の取り組みを全国に広げていくため、各地でのこども宅食の立ち上げを、ノウハウの提供などの伴走支援でサポートしている。

この活動は、ふるさと納税を活用した寄付(https://www.furusato-tax.jp/gcf/803)に支えられており、全国のこども宅食は現在で全国19都府県33団体にまで広がっている。

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。