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俳句コーナーVOL.19 2021年3月入選作品を紹介!

2021.03.01

1月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。

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【 優秀賞 】

春めくや 朝一番の 厨水

西宮市 宮部 志津枝
春めくものは、数多あります。その中でも主婦にとっては台所で使う水の感覚や温度の変化は、ことさらでしょう。春を待っていたという思いがうかがわれ、好ましいです。「朝一番」という言葉も心に響きます。

 

【 入 選 】

仮の世に 一人座して 薺粥

高槻市 新関  迪子
今生きている世を仮の世と言える心の持ちように敬服します。

寒月や 道問わるまま 話しこみ

茨木市 廣田  静子
よほど話が弾んだのでしょう。寒さに震えながらも話は続きます。

目薬を させばこぼるる 初鏡

高槻市 西田 小夜子
化粧をした後、目薬をさしました。頬を伝う目薬もめでたさのひとつです。

赤い実を ひとつ沈めて 冬の水

箕面市 高橋  真実
透明な冬の水。そこに沈む赤い実。鮮明なコントラストがまさしく冬です。

初雪や 言い訳にして 手をつなぎ

茨木市 山下 美穂子
手をつなぐことで言い訳のかわりとしました。空から今年初めての雪です。

 

【 佳 作 】

後から 声かけらるる 初鏡

高槻市 西田 小夜子

足跡を 避けて踏み入る 蕨取り

吹田市 竹中  寛人

たんぽぽと 言ふだけでよし リズム感

豊中市 安藤  知明

ころころと 笑ふ乙女や春めきて

西宮市 宮部 志津枝

貝殻の 底に寒紅 雨模様

茨木市 山下 美穂子

 

 ◆ つぶやき評 ◆ 
私たちは普段、散文を書き、読んでいます。「いつ、どこ、だれ、何をした」という形です。ところが俳句は韻文です。詩ですので、前述のことは全く通用しません。散文の中の多くを省略して詩にしていくという作業が必要です。

 

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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)

1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。

 

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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。

【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160

【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。

 

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山口昭男先生の最新巻の紹介

シリーズ自句自解Ⅱベスト100 山口昭男定価1500円+税 版元 ふらんす堂

既刊句集より100句抄出して著者みずからが解釈を付したもの。一句が出来上がるまでの作家の推敲のあとをたどることができ、実作者の句作りにおおいに役立つ入門書である。(Amazonなどで販売中)

 

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