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俳句コーナーVOL.20 2021年4月入選作品を紹介!

2021.03.27

2月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。

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【 優秀賞 】

二番目に好きなあなたと梅林に

豊中市 小倉 佳子
この俳句が成功しているのは、季語。ただ単に報告に終わっていないのは、梅林という季語がいかされているからです。菖蒲園ではだめです。二番手の恋人なら梅林で十分だという大胆な切口もまたよいです。

 

【 入 選 】

石佛に荷物あづけて土筆摘む

吹田市 小澤 桔梗
「あづけて」が秀逸です。土筆摘みへの気持ちもよく伝わってきます。

放送のはじめバリバリ冴返る

箕面市 高橋 真美
そう言えばあの音です。冴返る空気もこのような音がしているようです。

紅梅に白梅宿す屋敷跡

吹田市 福井 久美
紅が白い花弁に重なる色合いを「宿す」と表現しました。ぐっときます。

初日浴ぶ父と息子のリュックかな

西宮市 宮部志津枝
父子が元旦に山へ出かけるということ。季語がすべてを物語っています。

少しだけ空軽くなる二月かな

西宮市 宮部志津枝
一月までの冬の重たい空が二月になると急に軽くなった。いよいよ春です。

 

【 佳 作 】

うららかや金平糖の沙汰見舞

豊中市 上杉 琴乃

紅梅やひびく王手の駒の音

茨木市 河本  要

伽藍より高きを泳ぐ鯉のぼり

豊中市 安藤 知明

叫びたき時もあり吾春寒し

吹田市 堀田恵美子

豆を撒く子と豆を食う柴犬と

箕面市 高橋 真美

 

 ◆ つぶやき評 ◆ 
コロナ禍の状況を俳句にという思いが伝わってくる作品が多くありました。この時事的な状況を俳句にするのは、かなり難しい。季語がいかされないからです。逆にこの季語しかないということでチャレンジすることも貴重です。

 

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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)

1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。

 

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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。

【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160

【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。

 

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山口昭男先生の最新巻の紹介

シリーズ自句自解Ⅱベスト100 山口昭男定価1500円+税 版元 ふらんす堂

既刊句集より100句抄出して著者みずからが解釈を付したもの。一句が出来上がるまでの作家の推敲のあとをたどることができ、実作者の句作りにおおいに役立つ入門書である。(Amazonなどで販売中)

 

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