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【現地レポート】高槻・安満遺跡公園が3月27日に全面オープン!

2021.03.26

3月27日、高槻市の中心市街に立地する安満遺跡公園(高槻市八丁畷)が全面オープンします

2019(平成31)年3月の一次開園と今回の二次開園をもって、約10年かけてきた公園整備が完了します。弥生文化の暮らしを伝える安満遺跡を保存しながら、広大な敷地を市民や民間事業者が活用、また広域避難地としても整備。文化や憩い、防災など市民にとって重要な拠点が誕生しました。

映えスポットになりそうなオブジェは土器がモチーフ。最後の仕上げ中

今回の二次開園のエリアは、公園全体22ヘクタールのうち約18ヘクタールに当たり、その大部分が京都大学大学院農学研究科付属農場だった場所。2014年に移転するまで果樹園が広がっていました。真ん中には、1930(昭和5)年建築で歴史的価値の高い同大の建物群があります。各施設を改修してレストランや体験館、展示館などで活用し、今後は国登録有形文化財の登録を目指しています

旧京大大学院の建物群。左から体験館、本館、展示館

本館はレストラン。1階は教授室に農場長室、2階は教室として使われていました

白い玉砂利の堀と人工芝の土手で囲まれた建物群があるエリアは、安満遺跡の居住区だったところ。堀は実際に発掘された環濠(かんごう)とほぼ同じ位置に再現されているそう。建物群の中央にある本館は、レストランとして生まれ変わります。

レストラン ファーマーズクラブ」は、ビストロをメインに食も取り入れて、世代問わず食事を楽しめるようになっています。1階は教授室や農場長室があった場所で、2階は教室だった部屋をリフォームし床は当時のままだとか。クラシックな雰囲気の中、南向きの窓からは阪急電車が通過する様子も見られます。

かつて収穫された農作物の作業場だった体験館

作業館は勾玉づくりや土器づくりができたり、ちょっとした休憩スペースにも使われる予定です。当時の造りそのままに、床も天井も真っ白なのがオシャレです。

環濠を発掘した際の地層。目の前まで行って見ることができます

展示館では発掘時の地層が再現されているほか、弥生時代の暮らしを映像で楽しむアニメーション、再現された当時の道具などが置かれています。道具は手に取ることができ、設置されたディスプレイ上のカメラにかざすと、人工知能が読み取って道具の使い方を教えてくれます。

再現されている土器などの道具をディスプレイ上のカメラにかざすと、使い方を解説。ものによっては記念撮影の画面が出てくることも

資料館の廊下にある黒板は本館2階でかつて実際に使われていたものだそう

今後、イベント会場として活用されるスペース「SAKURA広場」前には、スターバックスや体験型キャンプカフェ、ペットサービス総合施設が並びます。

春からイベント目白押し! SAKURA広場

3歳~小学生以下が利用できる「ふわふわドーム」

スターバックスコーヒー高槻安満遺跡公園」のデザインコンセプトは「切り取る」。住宅街を切り取ったような切妻屋根で広々とした空間が広がります。外壁や内装の一部では木材を重ねて貼り、公園とのつながりを演出しているそうです。

スターバックスコーヒー高槻安満遺跡公園店の店内。天井が高くて広々しています

「Camp Gear & Cafe BASE(キャンプギア・アンド・カフェ・ベース)」は、キャンプ料理が楽しめるほか、キャンプ道具の販売もデイキャンプや巻き割りといったアウトドア体験もできます。

キャンプ料理や体験が楽しめるCamp Gear & Cafe BASE

ドッグフードやケア用品の販売とトリミングサロン、ドッグラン、しつけなどをする「犬の幼稚園」などを併設するペットサービス総合施設「GRASS DOG & CAT(グラス・ドッグ・アンド・キャット)」は近隣でペットを飼う人たちの集う場所になりそうですね!

GRASS DOG & CATにはドッグランも併設

公園西側にはかつての集団墓地だった場所で、土を盛って一部再現しています。

その中の1つには発見された木棺を写真陶板で表示。近くに弥生時代の壺のレプリカが5倍のサイズで再現されています。

人の背丈を優に超える大きな壺。中西課長にお願いして横に立っていただきました

高槻市文化財課の中西課長は「集落跡のある『居住域』、水田のある『生産域』、そして死者を埋葬する『墓域』と、人間のライフサイクル3つがそろっているのは、国内遺跡の中でもここだけです。展示館や公園内のモニュメントを見て『何だろう?』と関心を抱いていただければ」とお話していました。

市民とともに育てつづける公園」がコンセプトで市民団体の皆さんもさまざまなイベントやプログラムを展開しています。平日の今日も、すでにオープンしている一次開園エリアにはたくさんの人がいました。約100年の建造物と2500年前の弥生時代、二つの歴史が混在する魅力的な場所に、次はどんな歴史が紡がれるのでしょうか。今後が楽しみですね!

寄付で設置されたベンチ「あまいこいベンチ」はたくさんの応募があったそう。”安満憩い”? ”甘い恋”? 家族も恋人たちもゆったりくつろげそう

 

 

安満遺跡公園 あまいせきこうえん

住所
大阪府高槻市八丁畷町12−3
電話番号
072-648-4725

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