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【SDGs】2025年大阪万博の海をきれいに「オーシャン・リハビリテーション・プロジェクト」

2021.05.24

今年3月、「2025年大阪万博までに大阪湾を豊かな海域に戻す」ことを目的とした、一般社団法人「国際オーシャンリハビリテーション協会」が設立された。代表者は守口市の商店街で障がい者事業所を運営する森川誠榮さん。SDGsを3年前に知ったことをきっかけに、「海をきれいにしたい」と地元の仲間と共に始めた小さな活動は、実現に向けて走り出した。

森川誠榮(もりかわ せいえい)さん プロフィール

茨木市在住。守口市の就労継続支援事業所「守口誠翔園」代表。一般社団法人「国際オーシャンリハビリテーション協会」代表理事。「国際―」の名称は、大阪湾から全国、世界へ広げたいという思いを込めた。

 

協会が掲げる「オーシャン・リハビリテーション・プロジェクト」では、2025年大阪万博の予定地である夢洲の周辺で、魚のえさ場や卵を産み付けるアマモを育てる「藻場」をつくる。また、「カイロをキューブにして汚れた水に入れると水質の改善になる」と、使い捨てカイロを再利用した水質改善も行う。万博の共創パートナー企業や大学教授の協力のもと、計画が進んでいるという。

夢洲周辺に建設を予定している浮島イメージ(上)上空から見た様子(下)横から見た様子
六角形の区画内で、マリンレジャーを楽しめる海上コテージや海底レストランなどの設置を予定。海をきれいにするため、ヘドロ分解作用のある、使い捨てカイロから作ったキューブを投入して水を浄化するほか、「藻場」を設けて水質の改善を図る。

 

すべての始まりは3年前、SDGsを知ったことから始まった。地元の青年会議所でSDGsという言葉を聞き、重要性を理解するやいなや独学で勉強し啓発活動に取り組んだ。「当時はSDGsのことなんて誰も知らなかった。だから地元のラジオなどで、SDGsのことを話していました」と森川さん。地域の集まりやSNSでも積極的に発信を続け、2019年には国内の歴史ある経営コンサルタントの団体からも表彰された。「障がい者の人が牛乳パックから再生紙を作る活動をブログで紹介したり、商店街の理事として、イベントや子ども食堂なども運営していました。そういうことが評価されたみたいですね」

淀川での清掃活動「クリーンナップレンジャーズ」は今でも商店街の仲間と月1回、実施している。4月には過去最多となるゴミ袋33個分のごみ、それ以外にもラジカセ、ショッピングカートなども拾い集めた

2年前には商店街の仲間と一緒に近くの淀川で清掃を開始。「2050年には、海のプラスチックごみの総重量が海に生息する魚の総重量を超えると言われています。そのほとんどは河川や下水から来る」ということを知ったからだ。掃除のことをSNSで発信していると、海洋関係の独立行政法人で働く中学時代の同級生から連絡があった。「美しい海や川を取り戻そう」と意気投合し、「具体的にアクションを起こすなら目標を立てよう。だったら地元大阪で、間近に迫っている万博までに大阪湾をきれいにしよう」と決めた。「今はもうSDGsの達成というより『やらないとダメでしょ』という気持ちです」

 

今や多くの人を巻き込むまでになったが、3年前は自身も全くのSDGs初心者だった森川さん。「きっかけはなんでもいいんですよ。ゴミの分別とかマイボトルの持参とか、小さいところからでも始められると思います」と話す。

 

該当目標14【海の豊かさを守ろう】

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