「スマホは毒?」報じられない身体への影響と注意点
2021.05.25
今では生活に欠かせなくなってきたスマホやタブレット。使用頻度が増えたこともあり、電磁波の影響など、体に与える影響などで不調を訴える人も増えてきていると言います。直原ウィメンズクリニックの直原先生にどのような影響があるのか伺いました。
新型コロナウィルス感染症により私たちの生活は変化してきました。テレワークや外出自粛の影響で在宅時間が増え、多くの家庭でネットの使用が増えたのではないでしょうか。
「ストレートネック」「ドケルバン病」など、長時間スマホを使用することが原因とされる症状を耳にする機会も増えました。
日本眼科医会が「IT眼症」として子どものIT機器使用に警鐘を鳴らしたり、耳鼻科領域ではBluetoothイヤホンが普及し、装着時間が長くなったために外耳道炎が増えたと指摘する耳鼻科医もいます。
スマホの長時間利用による人体への悪影響はある程度認知されてきましたが、電磁波による健康被害についてはまだあまりメディアでも扱われていません。
外来で診療していますと、今年の春頃より体調が悪くなったと言われる方が多い印象を受けます。
当院では「更年期障害かな」と受診された方が多くいらっしゃいましたが、やはりネットの使用は格段に増えたと言われる方が多かったです。
不眠で来られた女性に伺ってみると、日中はスマホをいつも携帯し、夜寝る前や深夜にもスマホを見ておられ、スマホの電源を切って寝るように伝えたところ眠れるようになった方もおられました。
米国カリフォルニア州公衆衛生局のガイドラインでは、スマホによる電磁波障害の可能性として、脳腫瘍や聴神経、顎下腺腫瘍との関連、精子減少、記憶障害等の報告があることを指摘しています。とはいえ、電磁波による健康被害については影響がないとする反対意見も多く、今後も議論の必要がありそうです。
スマホやタブレットは今や私たちの生活に欠かせないものになっています。便利な部分は享受しつつ、上手な使用方法を模索していくことが今後の課題だと感じます。
「なんとなく体調がすぐれない」「疲れているのに眠れない」など診断名が付きにくい症状でも、生活習慣や適切な栄養を補うことで改善される場合もあります。まずは専門知識をもった医師に診てもらうことが重要です。
医療法人 廣仁会 直原ウィメンズクリニック ジキハラウィメンズクリニック
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