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頭痛が続くと、脳に関わる病気が隠れていることも

2021.06.20

頭痛で悩まされている方は多いのではないでしょうか。色々な種類や原因があり、とりあえず薬で済まされている方も多いと思います。今回は頭痛をテーマにいのうえクリニックの井上 正純院長に話を聞きました。

 

井上 正純院長

奈良県立医科大学大学院卒業。大阪府立急性期総合医療センター、国立病院機構大阪南医療センター、奈良県総合医療センターなどで勤務後、2004年に同院を開院。

もともと頭痛持ちで、それなりに市販薬が効いてきたことから一度も検査をせずにいる方はたくさんいます。原因を調べ片頭痛の場合には片頭痛専用の薬や予防薬もあります。検査をすることで脳に関わる病気が見つかる可能性があります。

脳の病気は早期発見・早期治療が重要で頭痛が長く続くなど普段と違う頭痛がある方は早めに検査を受けてください。

また、見逃しがちなサインとして、一過性脳虚血発作があります。突然、脳卒中と同じような症状が起こるのですが、短時間のうちに症状が完全によくなるため、放置されることが多いのです。これは動脈硬化などによりできた血栓が剥がれて脳の動脈にひっかかって、一時的に血液が流れなくなるために起こります。

2〜3日以内に大きな脳梗塞を起こすことも少なくないので、一時的であっても必ず専門医を受診しましょう。

どのような検査をするのかわからず、不安だという方もいるでしょう。当院ではまず問診でいつ頃からか、どのような症状か、ご本人の言葉はもちろん、仕草や表情など、細かなところまで確認させていただきます。

その後、MRIで頭の中を見て適切な治療を進めていきます。私自身、専門の脳神経外科医としてだけではなく、まちのかかりつけ医として様々な診療を行っていることが病気の早期発見に繋がっていると考えています。

 

 

いのうえクリニック

住所
吹田市昭和町13-1
営業時間
受/月~土 9時~11時 月~水・金 16時~18時 ~
定休日
木曜午後、土曜午後、日・祝
アクセス
https://inoue-brain.com/

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。