「目」も定期的な検診を受けるべき理由
2021.09.30
パソコンやスマホなど無意識的に目を酷使することが多くなってきております。歯は定期健診のイメージがありますが、目はどうなのでしょうか。澤眼科医院の澤 雄大院長に話を聞きました。
澤 雄大院長
大阪市立大学医学部卒業、
大阪市立大学医学部附属病院、泉大津病院などに勤務。
眼科学会認定眼科専門医、PDT認定医、難病指定医
目を酷使する現代では目の定期検診は大切です。例えば40歳以上の緑内障有病率は20人に1人、70歳を過ぎると10人に1人と言われています。気付いた時にはかなり症状が進行していることが多いので、40歳を過ぎれば2、3年に1回、60歳を過ぎれば1年に1回は検診を受けることが望ましいです。
また、コンタクトの方は3〜6ヵ月に1回は受けてください。コンタクトは正しく使わないと眼とコンタクトの摩擦によるトラブルや細菌感染が起こります。無症状だからと放置しているとコンタクトが着けられなくなったり、感染の結果、視力が戻らなくなったりします。ハードコンタクトの方は、将来的にまぶたの腱(腱膜)が伸びることで起こる腱膜性眼瞼下垂の可能性もあります。
お子さんに多くみられるまつげが内を向く睫毛内反症は多くの場合成長とともに改善されます。しかし、ひどい場合を放置すると角膜が濁り視力が戻らなくなったり、乱視が酷くなります。当院は小児の近視進行抑制治療にも力を入れており、就寝時に特殊なコンタクトをつけるオルソケラトロジーという治療法は抑制効果が高いと言われていますが自由診療なのでよく相談していただくことが必要です。
目の病気の多くは進行するまで自身で気づくことができず、結果深刻な状態であることがありますので症状がなくても定期的に検診を受けましょう。
【自宅でできる目の疲れ予防法】
□定期的に身体を動かす
□スマホやゲームをする場合は30分~40分に1回休憩する
□目薬を定期的に点してまばたきを促す
□ホットタオルで目を温める
澤眼科医院 SAWA EYE CLINIC さわがんかいいん
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