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子どもが伸びる「5歳までの脳の鍛え方」 なにより大切なのは、睡眠と食事

2021.10.12

わが子の能力をしっかりと伸ばしてあげたい、でもどうすればいいの?

5歳までに、親は子どもの脳をどんなふうに鍛え、育てていけばいいのかについて、専門家にお話を聞きました。

 

子どもの成長に欠かせない睡眠が脳の発達にも大きく影響する

脳の大きな仕事は『こころ』と『からだ』をきちんと整えるこです」と話すのは小児科専門医の成田先生。脳には古い脳(≒からだの脳)と新しい脳(≒お利口さん脳)があり、幼少期はまず脳の真ん中にある古い脳(≒からだの脳)をしっかりと育てることが大切だという。

「『からだの脳』を育てるためには、睡眠と食事が重要です。早寝早起きで3食ごはんをしっかり食べる。からだの脳が育っていないと、新しい脳(≒お利口さん脳)も育ちにくくなります。家にたとえると土台となる1階がからだの脳で、その上にお利口さん脳があるというイメージです」。

からだの脳を育みながら、お利口さん脳も一緒に鍛えたいという方には、1歳頃からの子どもの脳の大事な働きの一つである〝まねっこ脳〞を上手く活用することがおすすめ。

「乳幼児期の子どもは、お母さんが手を動かすのをまねて同じように動かすことがあります。大人の行動を観察して、それを自分の脳の同じ場所への刺激としてとらえる神経の働き(ミラーニューロン)があります」と成田先生。

まねをしている時、脳はさかんに刺激され、とくに〝前頭葉〞を中心とした部分が活性化しているという。「ここで大事なのは、必ず〝生身の人間が行なっていることを見ること〞です。立体的なものを見る刺激によって幼児期の脳は発達していきます」。

次に鍛えておきたいのが〝言語操作脳〞。「人間の脳は言葉を操ることができるほか、〝考える〞という脳の働きも言葉を使って行われています。具体的には二語文が出だした2歳頃から、①なるべく主語と述語がはっきりした文に近い言葉でしゃべらせる②大人に敬語とお願いの言葉を使うようにさせることが大切。3歳頃になると子どもの言語能力は飛躍的に進歩するので、それまでに働きかけておきましょう」。

 

〈この方に聞きました〉

文教大学教育学部 特別支援教育専修教授・小児科専門医

成田 奈緒子先生

発達障害の教育・医学・福祉を広く包括した支援システムづくりと

子どもの生活習慣を科学的に考える育児、教育への提言を行っている。

小児期の様々な精神心理疾患の外来診療にも携わっている。

 

〈参考文献〉


『子どもの脳を発達させるペアレンティングトレーニング』
共著 : 成田奈緒子、上岡勇二
定価 : 1,870円(2018年7月30日発行)
出版 : 合同出版
Amazon、楽天ブックスなどで購入可能最新の脳科学の研究データを交え、

日常生活で簡単に実践できる脳を発達させるトレーニング法を紹介。

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。