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増え続けるドラッグストア近距離に集中出店する理由とは

2019.09.09

同じ地域に続々と増え続けるドラッグストア。近年特に、一定の距離内で多くの店舗を見かけるようになった。果たして、そんなに近くで出店をして採算が取れるのか。その疑問に対して、箕面エリアに4店舗目をオープンさせたスギ薬局スーパーバイザーの徳永さんは、「ドミナント戦略という経営手法が、近距離に多く出店している大きな理由です」と言う。

この戦略はチェーンストアの展開によく見受けられ、特定の地域内に集中して店舗を展開することにより、経営効率を良くするとともに、地域内におけるシェアの拡大を狙うのが目的の一つ。また同じエリアに出店することで、地域の特性をデータ化し、出店計画の効率化や消費者のニーズに合う店舗の複数展開が可能に。地域における知名度が高まり、より多くの人が足を運ぶと同時に、競合の出店意欲を抑える効果も期待できる。さらに、効率的な配送ルートが設定できることで物流コストの削減、地域を絞ることにより広告宣伝費の削減を図る仕組みとなっている。

徳永さんは、「ドラッグストアはただの小売業ではなく、接客業という意識のもと、同じエリア内でも店舗ごとに特色を持たせています。従業員の接客サービス向上はもちろん、ドミナント戦略を用いて地域に根差した店舗づくりを心掛け、ドラッグストアが地域の方にとって欠かせない存在になれれば」と話す。


一部店舗において血管年齢や骨強度など、無料で診断が可能。体組成測定では診断結果をもとに、管理栄養士がその場でアドバイスをくれる。※測定できる項目は店舗により異なる。

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