俳句コーナーVOL.28 2022年1月入選作品を紹介!
2021.12.27
11月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
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【 優秀賞 】
教科書の香に似て雨の日の銀杏
豊中市 暖井 むゆき
教科書を初めてもらった時の手触りと匂いは忘れられないものです。その教科書の香が雨の日の銀杏の匂いと似ているということ。比べたことはありませんが、この詩的事実は肯えます。
【 入 選 】
木犀の樹下に停まるや救急車
茨木市 河本 要
大きな木犀。そこへ救急車。広がる木犀の匂いが緊張感を和らげています。
立冬やキリリと旨き空気吸ふ
豊中市 上杉 千代子
「キリリ」がたいへん良いです。初冬の空気を巧みに表しています。
秋麗や錆びたる像は傘を持ち
豊中市 田村 由紀子
どのような像なのでしょうか。想像が広がってゆきます。季語も良いです。
てのひらのいっぱいの木の実どうしよう
豊中市 小倉 佳子
これぐらい素直に詠めれば素晴らしいです。気持ちを素直に表すことです。
うかうかとチョロチョロとして年暮るる
西宮市 宮部 志津枝
チョロチョロが面白い。年の暮、よく動きまわっているのがわかります。
【 佳 作 】
散るもみじ手に受けてみる嗅いでみる
茨木市 廣田 静子
逆らわず折れずコスモス風のまま
豊中市 小倉 佳子
星ぼしの尖りしんしん秋深し
豊中市 田村 由紀子
いつもより大きく見えし十三夜
茨木市 婆娑羅
紅葉狩寺見つけては拝み行く
高槻市 竹久 カズエ
◆ つぶやき評 ◆
難しい言葉を使う必要はないです。素直に思ったことや感じたことを言葉にするということが一番大事です。そのときにその気持ちにあった言葉を探す。射止めると言った方がよいかもわかりません。俳句は言葉で作ります。
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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)
1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。
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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
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山口昭男先生の最新巻の紹介
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