-高槻市-冬の風物詩 鵜殿(うどの)のヨシ原焼きが開催
2022.02.11
高槻市の東部、道鵜町の淀川河川敷には「鵜殿のヨシ」が群生している。広大な範囲に群生していることから「鵜殿のヨシ原」と呼ばれ、大阪みどりの百選、関西自然に親しむ風景100選にも選ばれている。
毎年2月頃にヨシ原の保全と害草・害虫の駆除などを目的に、野焼き「ヨシ原焼き」が行われる。今年は2/17(日)に開催される予定だ。
鵜殿は、古くから歴史に登場している。紀貫之の『土佐日記』には、承平5年(935)に、紀貫之が土佐から帰京するおり、「うどの(鵜殿)といふところにとまる」という記述があり、一行が鵜殿に宿泊したことが伺える。
また、鵜殿に生えるヨシは、高さ3mもある大形で、太く弾力性に富んでいる。雅楽で用いられる楽器・篳篥の吹き口として珍重されており、江戸時代には貢物として献上されたといわれている。その後、昭和20年ごろまで、毎年100本ずつ宮内庁にも献上していたという記録が残っている。
こういった歴史的背景もあることから、歴史愛好家をはじめ、写真好きなど、毎年多くの人が集まる、高槻市の冬の風物詩として親しまれている。
開催日時:2/17(日) 9時〜12時頃 ※雨天・強風時は延期(予備日:2/24(日))
会場:道鵜町淀川河川敷
アクセス:高槻市営バス JR高槻駅南、阪急高槻市駅、阪急上牧駅から「上牧」または「鵜殿町」行き(乗車時間約20分)「道鵜町」下車 徒歩5〜10分
問い合わせ:TEL:072-674-7483(高槻市産業環境部環境緑政課)
記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。