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大阪日本民芸館50周年記念「今のかたち ―西日本の民藝―」春季特別展 開催中

2022.03.14

開館50周年を迎える大阪日本民芸館で、春季特別展「今のかたち ―西日本の民藝―」が開催中(7月18日まで)。

 

1972年に「民藝運動の西の拠点」として開館した大阪日本民芸館は、今年で50年の節目となる。

これを記念して、関西から沖縄までの西日本で活躍する現役の作り手、約100名の作品を一堂に観ることができる本展。

期間中は記念講演会や座談会、スリップウェアの模様を描くワークショップなど多数のイベントがある。

民芸館正面入り口の中庭でのみんげい市(陶磁器・木工品・染織品などの展示即売)は入場無料。

 

 

 

 

 

 

 

柳宗悦らが創始した民藝運動は、彼らが見出した美の紹介を主軸に、手仕事の復権や各地の民芸館を拠点とした普及活動など多彩な広がりをみせた。

その活動の一つとして、「時代に即した新作を生み出しそれらを生活に結ぶこと」を目指していたという。

現在でも、様々な立場、世代、あるいは地域性や制作の分野といった異なる状況の中で、それぞれに民藝と向き合いながら優れた品物を生み出している。
民藝という言葉のもとに集った現代の作り手達による「今のかたち」、その多様性や魅力を200点以上の作品を通して紹介している。

コロナ時代の今だからこそ、西日本各地の作り手のもとへ旅をするように、現代の手仕事の数々を楽しむことができる。

 

詳しくは大阪日本民芸館HP

《関連イベント》
※新型コロナウィルスの影響により、イベントが中止、延期になる場合があります。最新情報は同館ホームページにて確認ください。

◇記念講演会◇
「民藝運動とその担い手としての現代作家-濱田庄司を起点に-」
日時:6月19日(日)14:00~15:30(13:30開場)
講師:濱田琢司氏(関西学院大学文学部教授)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:40名(要予約)
聴講料:300円(別途大阪日本民芸館入館料が必要)

◇呈茶◇
日時:6月19日(日) 11:00~16:30
担当:大阪日本民芸館友の会有志
会場:大阪日本民芸館・渡り廊下
料金:500円(お抹茶とお菓子)※別途入館料が必要、予約不要。

◇座談会―民藝とものづくりを語る―◇

□第一回 岩井窯×小鹿田焼×工芸店店主
日時:3月26日(土)14:00~15:30(13:30開場)
話し手:山本教行氏(陶芸家、クラフト岩井窯主宰)
坂本創氏(小鹿田焼坂本工窯窯元)
聞き手:高木崇雄氏(「工藝風向」店主・日本民藝協会常任理事)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:40名(要予約)
聴講料:300円(別途大阪日本民芸館入館料が必要)

□第二回 森山窯×哲学者
日時:6月5日(日)14:00~15:30(13:30開場)
話し手:森山雅夫氏(森山窯陶工)
三宅康太氏(森山窯陶工)
聞き手:鞍田崇氏(哲学者、明治大学理工学部准教授)
会場:国立民族学博物館・第5セミナー室(大阪日本民芸館向かい)
定員:40名(要予約)
聴講料:300円(別途大阪日本民芸館入館料が必要)

◇みんげい市(陶磁器・木工品・染織品などの展示即売)◇
日時:5月14日(土)、15日(日) 10:00~17:00
会場:大阪日本民芸館正面入り口・中庭
料金:入場無料

◇手仕事の実演-かたちを作る-◇

□糸紡ぎの日
日時:4月10日(日) 11:00~16:00(休憩等で不在にしている場合もあります)
実演:リネンの糸紡ぎ:石原良子氏(染織家)
木綿の糸紡ぎ:丹波布技術者協会
会場:大阪日本民芸館・無料スペース
料金:入場無料

□椅子の日
日時:4月23日(土) 11:00~16:00(休憩等で不在にしている場合もあります)
実演:椅子作り:小島優氏(椅子作家)
座面のペーパーコード編み:平松源氏(木漆工芸家)
会場:大阪日本民芸館・無料スペース
料金:入場無料

□焼き物の日
日時:7月3日(日) 11:00~16:00(休憩等で不在にしている場合もあります)
実演:ろくろ成形:河井一喜氏(陶芸家)
西堀志伸氏(露古壽窯陶工)
会場:大阪日本民芸館・無料スペース
料金:入場無料

◇ワークショップ ―スリップウェアの模様を描く―◇

□豆皿の会
豆皿二枚にスリップウェアの模様を描きます。
日時:5月28日(土)午前の部10:30~11:30
午後の部14:00~15:00
講師:山口和声氏(陶工)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:午前の部、午後の部それぞれ10名(要予約)
料金:4,000円(材料費、焼成後の送料込み 別途大阪日本民芸館入館料が必要)

□大きいお皿の会
7寸のお皿一枚にスリップウェアの模様を描きます。
日時:5月29日(日) 午前の部10:30~11:30
午後の部14:00~15:00
講師:山口和声氏(陶工)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:午前の部、午後の部それぞれ10名(要予約)
料金:5,500円(材料費、焼成後の送料込み 別途大阪日本民芸館入館料が必要)

◇はじめての「民藝」◇
初心者の方に向けて、分かりやすく解説します。
日時:7月10日(日)14:00~15:30(13:30開場)
講師:小野絢子(大阪日本民芸館学芸員)
会場:大阪日本民芸館・会議室
定員:20名(要予約)
聴講料:300円(別途大阪日本民芸館入館料が必要)

◇ギャラリートーク(学芸員による展示解説)◇

3月13日(日)、19日(土)、4月3日(日)、30日(土)、5月8日(日)、21日(土)、6月12日(日)、25日(土)、7月17日(日)
各回:14:00~14:30
参加費:無料 (※別途入館料が必要、予約不要)

 

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。