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よしもと芸人が書く好き勝手コラム「ネイビーズアフロみながわのひけらかしコラム」

2022.03.29

今月から新連載の、よしもと芸人さんが月替りで綴るコラム企画。テーマは、日常で感じたことや趣味など様々。記念すべき第1回はネイビーズアフロのみながわさんが登場!

【ネイビーズアフロ みながわ プロフィール】

1992年9月22日生まれ、京都府出身。相方のはじりと共に2011年にネイビーズアフロを結成。2020年に第50回NHK上方漫才コンテストで優勝を果たした。神戸大学卒業の経歴を生かし、得意げに雑学を披露する芸風が持ち味。特技は、人を気持ちよくさせる“ヨイショ芸”と、人に嫌われる“嫌われ芸”。

 

【ネイビーズアフロみながわのひけらかしコラム】

「微妙な皆さま、こんにちは」

微妙な読者の皆さま、はじめまして。わたくしは吉本興業所属の「ネイビーズアフロ」というコンビで漫才をしている、みながわと申します。7年前に神戸大学を卒業しました。僕たちの漫才をみて、是非失笑してほしいですし、このコラムは是非うがった見方をしてください。

「こいつ失礼やし、言葉の使い方が下手くそやな」と早速読む気が失せましたか?(笑)いきなり失礼しました。今回は、日常でよく使うけれども、意外と色んな意味を持っている言葉や、多くの人が意味を間違えて覚えている言葉を紹介しようと思い、冒頭に並べてみました。順に解説させていただきます。

まず、「微妙」という言葉には実は「趣深く、なんとも言えない美しさや味わいがあること」という意味があるんです。ネガティブな意味で使われがちですが、いい意味もあるんです。

次に「失笑」という言葉ですが、「笑えないほど呆れる」という意味で使っている方が多いかと思います。しかし元々は、「堪えきれず思わず吹き出す」という意味なんです。つまり、とてもおもしろい状況の時に使える言葉なんですね。

最後に、「うがった見方」ですが、「ひねくれた見方」という意味で使いがちです。これを漢字で書くと「穿った見方」となります。「穿」は「穴を穿(うが)つ」などという時に使われる、「掘る」という意味がある言葉です。つまり「うがった見方」というのは、「穴を掘るように深くまで考え、本質を的確に捉えた見方」という意味なのです。これも本来はいい意味の言葉なんです。

ここであらためて冒頭の文章を読んでいただくと、意味が通った文章になっていることがわかるかと思います。趣深い読者の皆さま、はじめまして。わたくしは吉本興業所属の「ネイビーズアフロ」というコンビで漫才をしているみながわと申します。7年前に神戸大学を卒業しました。僕たちの漫才をみて、是非吹き出すように笑ってほしいですし、このコラムは是非深く本質を捉える読み方をしてください。

このように、多くの人が一部の意味や間違えた意味で覚えたまま定着している言葉は他にもたくさんあるようです。是非調べてみてください。そしてこのコラムで知ったことを生かして、会社で目上の方に「先輩っていつもうがった見方してますし、成果は微妙ですね!たまに聞かせてくださるギャグにも、みんな失笑してますよ!」と言ってみてください。どうなっても責任は負いかねますが!

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。