山田高校バドミントン部 公立高校団体戦6連覇を支える顧問の教え

学生時代に数々のバドミントン大会で実績を残し、大学卒業後に教師の道へ。
2006年に山田高校へ赴任し同部の顧問となった。
昨年11月に開催されたバドミントン大阪府公立高校大会団体戦で、吹田市にある山田高校男子が6連覇を達成した。その強さはどうやって培われたのか、顧問の村上徹嗣先生に話を聞いた。
今、自分にとってなにが重要かを判断して行動する
昨年11月に開催されたバドミントンの大阪府公立高校大会団体戦で、山田高校(吹田市)男子が79校の頂点に立ち、6連覇を成し遂げた。さらに女子も同大会で8回目の優勝を果たし、男女ともに栄光をつかんだ。この快挙へと導いたのが2006年から顧問を担当する村上徹嗣先生だ。
「当部は一見ゆるいクラブですが、見方を変えると厳しいですよ」と話す。その理由について「部活は休んではいけないと考えがちですが、バドミントン以外に優先したいことがあったら、部活を休んでOKにしています。ただし、休む理由と目的を他の部員達に自分で伝えること、と決めています」と村上先生。公式戦に出るメンバーは部内のランキング戦で決めるため、部活を休んでも上位に入ればレギュラーになれる。生徒達は、今なにが重要かを判断して日々行動しているのだ。
他にも村上先生が行った改革がある。「毎年夏に行っていた合宿をやめました。楽しみにしていた生徒達からは猛抗議を受けましたけどね」。合宿は毎年夏に鳥取で行っていたが、長距離移動や寝食が変わると体への負担がかかるという。そのため、総合的に判断した。その代わりに校内で短期間の強化練習を20時半まで行った。「チーム競技ならば合宿をして連携を高めることは大切だと思いますが、バドミントンはほぼ個人競技なので個人のレベルアップが重要だと思ってます。私の考えや目的を部員にしっかり伝えることで、みんな理解してくれました」。そしてクラブ全員で勝ち取った公立高校団体戦男女優勝。「最後まで勝者であることは、今後の人生においても大きな自信につながります。私自身も毎日、ワクワク、ドキドキ、感動をもらっていて生徒達には感謝しています」。
5年前には新たに若い顧問も加わって指導体制も充実。今年の7連覇達成も楽しみだが、考えること、伝えることの大切さを知る生徒達の将来も楽しみだ。

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