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4月から中学校でスタート 給食の無償化と 35人学級編制

2022.04.12

高槻市では、4月から市立中学校で始まる給食費の無償化と、1クラス35人学級編制を導入することを発表した。2014年から全ての市立中学校で学校で手作りした給食をスタート。そして今年度からは、部活動や習い事など、家庭における教育費の負担が大きくなる、中学生がいる世帯を支援するため、所得制限を設けず給食費を無償にする。この取り組みは北摂地域では初だという。

 

文部科学省が実施する子どもの学習費調査結果によると、中学生を持つ家庭にかかる年間学習費は小学生を持つ家庭の年間学習費より約1.5倍かかっているなど中学生を持つ家庭の教育費負担が大きいことが判明。「本市ではこの点に着目し、子どものいる家庭にとってわかりやすく効果的な支援策として中学生の給食費無償化を実施することを決定しました。無償化を行うことで、子どもが希望する習い事に通わせるなどの学習環境の充実を始めとした子育て支援につながることに加え、教職員にとっても従来給食費徴収や督促業務に割いていた時間を学習指導の準備等に充てることで学校教育の充実につながるなどの効果を期待しています」と担当者は話す。

 

 

また、きめ細かで質の高い教育を推進するため、2022年度から中学1年生で、2023年度からは全学年で、35人学級編制を実施。小学校では、すでに全学年が35人学級編制となっていて、学習目標に到達した児童の増加や「落ち着いて勉強ができる」「ノートなどを丁寧に見てもらえる」などの成果があったという。担任教員1人当たりの受け持ち生徒が減少することによって、学習指導や生徒指導の充実を図っていく。

 

<問い合わせ>
TEL:06-674-7606(給食保健給食課)
TEL:06-674-7631(教育指導課)

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