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「出口座と阪本一房 ~現代人形劇の継承と発展~」開催 吹田市立博物館開館30周年記念 春季特別展

2022.04.20

江戸時代以前に成立した伝統的な人形芝居や、現代の子ども番組でも人気のパペットなど、世代を問わず愛され続けている「人形劇」。

今回吹田市立博物館は開館30周年を記念し、「人形劇」をテーマにした春季特別展を開催する。

吹田市出身の阪本一房(さかもと・いっぽう)により創設され、1975年から2000年まで吹田市出口町にあった人形劇団「出口座」。

25年間、吹田市を拠点に関西の人形劇文化の一翼を担った。

出口座の人形劇の演目や人形造形は阪本一房の人形劇における理念、理想とともに1920年代の大正新興美術運動の流れを汲む「人形座」や、その分流である阪本自身が戦後中心メンバーとなった「大阪人形座」のエッセンスを受け継ぎ、日本における近代人形劇史創生期の息吹を伝える貴重な存在。
阪本は北摂地区の民話を題材としたオリジナル作品を製作し、人形劇にとどまらず、街頭紙芝居の経験を活かした紙芝居の展開をし、その作品はかるたなどの他のメディアにも再創作されていった。

また、関西一円の公民館や市民講座において紙芝居を指導するなど児童文化の普及にも寄与。
展示では世界の糸あやつり人形や阪本一房と出口座の活動と事績に迫る。

 

開催期間中、現代人形劇の歴史や文化についての講演会や学芸員による歴史講座、人形劇と紙芝居の上演、マリオネット作りのワークショップなどのイベントも開催。

日程等の詳細は、公式ホームページを。

 

 

 

 

 

 

<吹田市立博物館開館30周年記念 春季特別展「出口座と阪本一房 ~現代人形劇の継承と発展~」概要>
■日時:4月23日(土)から6月5日(日)午前9時30分から午後5時15分まで
【休館日】月曜日、5月6日(金)

■場所:吹田市立博物館 3階 特別展示室

■観覧料:大人200円、高校・大学生100円、小・中学生50円
*市内在住の65歳以上の方は100円。
*市内在住で障がい者手帳をお持ちの方と介助の方は無料。
*市内の小・中学生は「ぐるっとすいた」カードを持参するか、土曜日に来館する場合は無料。

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。