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6歳までに子どもの「集中力」と「個性」を伸ばしておこう

2022.04.28

生まれてから就学までの0〜6歳の間に、子どもたちは大きく成長します。
この時期、発達段階に応じた行動を取ることで、さらに能力を伸ばすことができると言います。
専門家の伊藤美佳さんにお話を聞きました。

 

何かに没頭できる子どもは成果を残すことができる

 

これからの世の中は予測不能です。何か問題があった時に、自分で試行錯誤しながら、解決を目指して行動し、仮に失敗をしても次なる方法を見つけて行動し続ける。こういった力が必要になってきます。
才能を伸ばす乳幼児教育の目的は「集中力アップ」と「個性を伸ばす」ことです。子どもの頃に、集中して達成する経験をたくさんしてきた子は、いざという時にものすごい集中力を発揮して、成果を出すことができます。まずはフロー状態(没頭している状態)をたくさん経験できる環境を整えてあげてください。

 

様々な経験で非認知能力を高めよう

 

大人の決めたことではなく、子どもが自らが「したい!」と思ったことをとことんやらせる、自主性を育むことで、自発的に行動できる力や考え学び続ける力が身につくと考えています。
「子どもがイタズラばっかりするからイライラする」といった状況も実は子どもは才能を伸ばしたがっているだけ、と考えれば子どもの才能を発見することになり、あたたかい目で見守れるようになります。幼少期はとくに様々な遊びや友だちとの関係性の中から内面的なスキルの非認知能力を高めていくことを重視してください。

 

[ 年齢ごとの成長キーワード]

 

 

0歳 探究心

寝ている状態からハイハイやつかまり立ちなど、「体」の成長と、好奇心、探究心が芽生える時期。

1歳 自分で決める

自分で決めて行動し始める、自己確立のスタート地点。「1個ちょうだい」など「1」の概念もわかるように。

2歳 やる気満々

自我が目覚め、なんでも「自分でやりたい!」と自己主張するように。やらせてあげることで自信がつきます。

3歳 達成感(やり抜く力)

走ったり、跳んだりの「運動能力」と、「言葉「の能力が伸びる時期。最後までやり抜く力もついてきます。

4歳 待てる力

4歳は自分を確立していく最終段階。自己確立ができるとお友達とかかわることができ、待てるように。

5歳 新しいものを創る

すべての能力が総合的に伸びる時期。なんでもやりたいことをやらせてあげるとよいでしょう。

6歳 協調性

「誰かと一緒に」が楽しい時期。仲間と共に何かを作ったり、体験してやり遂げることに喜びを感じます。

 

【この方に聞きました】

一般社団法人 輝きベビーアカデミー代表
伊藤 美佳さん

幼稚園教諭1級免許、日本モンテッソーリ協会教員免許、保育士国家資格。小学校英語教員免許 他資格多数。0歳からの乳幼児親子教室「一般社団法人輝きベビーアカデミー」代表理事。著書多数。

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