-高槻市-JT生命誌研究館の新作ドキュメンタリー映画を劇場で公開
2022.05.17
高槻市芥川町にあるJT生命誌研究館。生命科学と他分野の学問研究との架け橋となる一般にも開かれた文化施設として、1993年に日本たばこ産業によって設立された。人間も含めたさまざまな生きものたちの「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探す「新しい知=生命誌」をテーマに、生きものの38億年の歴史をたどることができる。
同研究館は、現在の活動の記録として「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」と題したドキュメンタリー映画を発表。映画は7月から東京の封切り公開に続き京都・神戸・大阪の劇場で順に公開される。
研究館の屋上に、チョウが蜜を吸う花や幼虫が葉を食べる植物を植えた「食草園」を舞台に、「虫こぶってどうやってできるの」「キャベツはただ黙ってイモムシに齧られているだけではなかった」など、身近にある小さな疑問を深く探り、植物と昆虫のかかわり合いを追っていく。「生きものの世界のなかで、小さな昆虫たちと植物はお互いに利用しながらいのちを支え合っています。花の蜜を引き換えに花粉を運んでもらう植物、敵に襲われないよう植物に擬態する昆虫など、知れば知るほど、その巧妙に生きるすべに驚きます」。
また、映画のなかでは、ファーブルの「昆虫記」の翻訳者・奥本大三郎氏とJT生命誌研究館館長・永田和宏氏との対話、囃子方大倉源次郎師(人間国宝)と中村桂子名誉館長との対話も取り上げられる。
<公開情報>
・京都
京都シネマ(京都市下京区水銀屋町620 COCON KARASUMA 3F)
7月29日(金)〜 8月4日(木)
7月30日(土)・31日(日)監督・出演者による舞台挨拶予定。
・神戸
神戸映画資料館(神戸市長田区腕塚町5-5-1)
8月5日(金)〜 8月9日(火) 「チョウと食草」ロビー展示(期間中実施)
8月7日(日)イベント「チョウや幼虫とのふれあい体験」
※協力:自然体験活動支援「シニア種まき隊」(代表:橋本敏明・環境省環境カウンセラー)
・大阪
シネ・ヌーヴォ(大阪市西区九条1-20-24)
8月中旬以降上映予定
生命誌ドキュメンタリー「水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ」再映予定。
<公式ホームページ>
https://www.brh.co.jp/special/cinema/shokuso-en/
※上映時間等の詳細は、決まり次第、各劇場のホームページに掲載されます。
<お問い合わせ>
JT生命誌研究館(担当:村田)
TEL: 072-681-9796
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