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よしもと芸人が書く好き勝手コラム「吉本新喜劇 諸見里大介のシュポシュポコラム」

2022.06.01

4月から始まった、よしもと芸人さんが月替りで綴るコラム企画。テーマは、日常で感じたことや趣味など様々。今回は吉本新喜劇で活躍中の諸見里大介さんが登場。

【諸見里大介 プロフィール】
1982年7月21日生まれ、沖縄県出身。2012年に吉本新喜劇へ入団し、現在は次期座長候補であるリーダーとして活躍中。滑舌が悪く、滑舌をいじったネタが多い。趣味は釣り、特技はラグビー日本代表監督ジェィミージョセフのモノマネ。

 

【吉本新喜劇 諸見里大介のシュポシュポコラム】

◎△%%$%@!℃&、、、
失礼しました。文字まで何言ってるかわからない感じになってました。僕は滑舌が悪く、特にサ行が苦手で『LAWSON』と言おうすると『ローション』と発音してしまう人間です。新喜劇の台本も僕のセリフの部分は『◎△%%$%@』という感じで書かれているのでセリフ覚えは簡単です。
日常生活では色々と支障があります。例えばスターバックスに行った時は、『マンゴーパッションティーフラペチーノ』を注文して5分後に『カフェラテ』が出て来たり、携帯の音声認識機能で『サカナクション』を調べると『ことぶき鼻くそですか?』と聞き返されたりと散々です。

そんなに聞き取りずらい・・・?

お店に行く度にこんな感じなので何か解決策はないかなと常に考えていて、ある日いい方法を思いつきました。メニュー表で欲しいものを指さして『これ』と言うんです。それからは聞き返されたりもせずに嫌な思いもしなくなりました。と思ったのも束の間、僕の知らない所でとんでもない事になっていました。ツイッターで自分の名前をエゴサーチしていたら、『諸見里がバイト先に来たけどすごく無愛想だった』 『諸見里がお店に来てメニュー表を指さしてこれとだけ言ってすごく偉そうだった』等と書かれていたのです。何という事でしょう。お店の方を不快にさせず、ちゃんと注文をしようと考えた作戦が逆に相手を不快にさせてしまっていたのです。

気を遣ったのが逆効果・・・。

劇場近辺でもそうでした。ファンの方に声を掛けられても『応援すごく嬉しいです』と言うとサ行が沢山入ってて聞き取れないかなと思って、返事を『どうも』だけにしていました。しかし、あいつは愛想が無いなと思われたのかもしれません (泣)。
皆様、もし僕があなたの働いてる飲食店に来て『これ』と言っても、偉そうだと思わないで下さいね。心の中では『すごく美味しそう!』と思っていますから。そして街中で見かけたら声をかけて下さい。『どうも』としか言いませんが、決して無愛想な訳じゃないんです。『ありがとう!すごく嬉しいです!これからも応援宜しくお願いします』と思ってますから。

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