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-高槻市-安全について学ぶための新しい教材「たかつき安全NOTE」

2022.07.01

高槻市では、安全教育の質と量を充実させることを目的に、学校安全の3つの領域とされる「防犯などの日常の生活に関する安全」、「防災」及び「交通安全」を小学校・中学校の9年間で系統的に学べるよう作成した学習副読本で、子どもの発達段階に合わせ小学校1年生から3年生用、4年生から6年生用、中学用の3種類がある。この春から各学校で活用されている。

 

これまで高槻市の学校では、避難訓練、地域と連携した避難所開設訓練など各校で取り組んできたが、「安全教育については各学校によって授業時間数や内容に差異が生じている」と教員からの声があった。「安全教育を充実させたいが、何を使って教えれば良いか悩ましい。情報収集など、一からの準備が必要」という要望を受け「たかつき安全NOTE」が作られた。

 

例えば、「災害安全」について、小学校1から3年生用では、主に、地震発生時の対応や火災時の避難、強風及び大雨の際の危険性、避難所への避難の仕方などを掲載されている。

小学校4から6年生用では、これに加えて、過去に本市に被害をもたらした自然災害や予測される地震災害のほか、市の地震ハザードマップ、水害・土砂災害ハザードマップも示している。

さらに中学生用では、災害発生時の情報の入手・活用方法や市が発表する避難情報の内容を掲載するなど、より具体的な内容を記載しているほか、周りの人の安全を守る視点や避難所生活での助け合いなど、発達段階に応じて、学びを深められる。

 

たかつき安全NOTEの制作にあたって、学校教員らによる作成委員会を立ち上げ、内容を検討してきたほか、「生活安全(防犯)」「災害安全(防災)」「交通安全」の各領域を専門とする学識経験者から助言をふまえた充実の内容となっている。

 

全国の自治体では「災害安全(防災)」を対象とした教材を作成する事例はあったが、「生活安全(防犯)」「交通安全」も対象とした教材は全国でもあまり例がない特徴的な取り組みだそう。

 

<問い合わせ>
高槻市 学校安全課
TEL:072-674-7627

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