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北大阪急行延伸 開業時期を2023年度末に決定

2022.10.05

構想から半世紀、沿線住民の念願でもあった「北大阪急行の延伸線(千里中央~箕面萱野駅)」の開業が、ついに2023年度末に決定した。大阪メトロ御堂筋線との相互直通運転で、大阪市の中心部から箕面市まで“乗り換えなし”を実現する。箕面市内にできる新駅「箕面船場阪大前駅」「箕面萱野駅」は周辺のまちづくりと一体で整備が進んでおり、地域活性化の機会として期待が高まっている。

「箕面船場阪大前駅」周辺の船場東駅地区では、客席数1401席となる箕面市立文化芸能劇場や大阪大学箕面キャンパスのオープンにあわせ、大学図書館の機能をもった蔵書数71万冊の箕面市立船場図書館などがすでに竣工している。今後同地区では、箕面市立病院の移転や健康寿命の延伸拠点となる(仮称)関西スポーツ科学・ヘルスケア総合センターのほか、高層マンションが建設されるなど、都市機能の進化が続く。

また、「箕面萱野駅」周辺は商業集積地区の一つとなっており、バスターミナルやタクシー乗り場を備えた駅前広場、物販や飲食施設が入る駅ビルが建設される予定としている。

市によると二つの新駅には1日4万5千人が乗降すると予測。駅前整備や周辺の利便性の向上により人口が約4,500人、事業所が約480カ所増加し、年間614億円の経済波及効果を見込む。

箕面萱野駅にはバスターミナル上空を立体利用する鉄骨3階建ての商業施設がオープンする予定。

箕面船場阪大前駅の地下3階の完成予想図。「繊維のまち」と「新しいまち」の玄関口となる駅、をコンセプトにデザインを予定している。

 

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