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-箕面市- 洋館建築などを紹介する企画展「カフェーパウリスタと箕面」開催

2022.10.17

箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1)で令和4年10月7日(金曜日)から12月14日(水曜日)まで、明治末期、箕面駅前に第一号店を開業し日本にコーヒー文化を広めた老舗名店「カフェーパウリスタ」について、当時様子が分かる資料や店舗となった洋館建築などを紹介する企画展「カフェーパウリスタと箕面」を開催している。

本企画展では、明治・大正期から昭和期にかけて日本にコーヒーを普及・浸透させる重要な役割を担った「カフェーパウリスタ箕面喫店」について、箕面電車や動物園など明治期箕面駅周辺開発時代賑わいとともに紹介している。

展示は3つコーナーに分かれてり市民からの寄贈資料や他館から借用資料、行政資料など約70点を展示している。
「1.箕面観光近代化、はじまる」コーナーでは、「大阪府立箕面公園」(現「明治箕面国定公園」)誕生に続く明治43年(1910年)箕面有馬電気軌道」(現「阪急電鉄」)開通や「箕面動物園」開園に伴い、明治・大正期に見せた箕面わいを絵図や絵はがき、動物園ジオラマなど展示をとして伝える。

次に「2.箕面に「カフェーパウリスタ喫店」がやってきた!」では、当時本格的なブラジルコーヒーを提供する店として先駆的な存在であった同店について、店舗となった洋館が建てられる経過が分かる絵はがきや建築模型、コーヒーカップなどを展示し紹介。また、箕面有馬電気軌道所有であった洋館が、箕面喫店閉店後住宅開発事業に伴い豊中市へ移築された解体保存建築部材を展示し、建築様式紹介や洋館が辿った歴史についても紹介。
同店の建築模型は、関西大学学生が制作したもでコロニアル様式を基調とした建物が再現されてり、コーヒー香ばしい薫りが立ち込めていたであろう当時姿を推し量ることができる。

最後「3.文化人に愛されたカフェーパウリスタ」では、それまで庶民が気軽に飲める値段ではなかったコーヒーを一杯5銭という手頃な値段で提供したことから、作家や画家、思想家など多彩な文化人にも広く愛されるようになった同店について、芥川龍之介作品を通して紹介。
作品に登場するカフェーパウリスタ銀座店に関する記述に、金を入れると音楽を聴くことができる自動演奏ピアノ(グラノフォン)が置かれている店内様子が描かれてり、当時文化人にとって身近な存在であったことが感じられる。

●企画展「カフェーパウリスタと箕面」(開催中)
【期間】~12月14日(水曜日)まで ※毎週木曜日休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、サンプラザ1号館地下1階)
【問い合わせ】電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
【費用】無料

●郷土資料館企画展関連講座
【日時】11月23日(水曜日・祝日)午後2時~3時
【場所】箕面文化・交流センター(箕面6-3-1、サンプラザ1号館4階)会議室2
【内容】「珈琲とブラジル移民~カフェーパウリスタ箕面喫店」をテーマに、開業背景にブラジル移民姿があったことなどについて解説
【講師】中牧弘允さん(吹田市立博物館特別館長)
【定員】30人(申込順)
【費用】無料
【申込】11月7日(月曜日)~11日(火曜日)に郷土資料館あてに電話で
【問い合わせ】電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694

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