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よしもと芸人が書く好き勝手コラム「濱田祐太郎のスタンドアップコメディーライフ vol.2」

2022.11.17

4月から始まった、よしもと芸人さんが月替りで綴るコラム企画。テーマは、日常で感じたことや趣味など様々。今回はR-1ぐらんぷり2018王者の濱田祐太郎さんが2回目の登場。

 

【濱田祐太郎 プロフィール】
1989年9月8日生まれ、兵庫県出身。2013年にデビューし、ピン芸人日本一を決めるR-1ぐらんぷり2018で優勝を果たした。先天性緑内障のため生まれつき左目が見えず、右目の視力も今は明るさを感じる程度。視覚障がい者の日常をユーモアを交えて語るネタが持ち味。

 

【濱田祐太郎のスタンドアップコメディーライフ】

みなさん、こんにちは。盲目のピン芸人濱田祐太郎です。
僕は生まれつき目が悪くて、今は殆ど見えません。なので、学校の体育館の壁一面にニヤニヤしたおじさんの写真が張り付けてあっても気づきません。さて前回はInstagramを始めたということを書きましたが、今回は小さな奇跡が起こった話です。

それは今年知り合った遊び心ある女性に言われた「クレーンゲームをやってほしいなぁ。」という一言から始まりました。その人は目が見える人で、クレーンゲームが好きなんだそう。「え?僕が?クレーンを見ながらボタンを押して景品をゲットするの?見えてないのにできるんか?でも面白そう」と思い、一緒にゲームセンターに行くことになりました。

駅から暫く歩き、少し長めの階段を下りて、また少し歩き、同じぐらいの高さの階段を上ったところで「何で1回降りさせてん、同じ高さに戻ってくるなら作るときに平坦な道でよかったやろ。」などと突っ込みながらゲームセンターに到着。早速やることになったのですが、ここでまさかの一言。「最初は直感でやってみて」と。えぇーっ、俺はてっきり隣で指示を出してくれるものだと思っていたのに。こんなの目をつむって素潜りでウニを捕るようなもの、こんなの目をつむって回転寿司でウニを取るようなもの、こんなの目をつむっておじさんが脇に挟んだウニを写真に撮るようなもの、今ウニが食べたいので例えを3つ並べてみました。勿論、1回目のクレーンは何も取ることはできませんでした。2回目は横から指示を出してもらい「今」と言われたらボタンを押すという形で挑戦です。すると・・・なんとなんと2回目で取れました。ウニではありません。景品のたべっ子どうぶつが取れたのです。人生で初めてクレーンゲームで景品をゲットすることができました、それも美味しいお菓子。こんな嬉しい奇跡が起こるなんて思いませんでした。

ちなみに景品のたべっ子どうぶつの写真をインスタに投稿しているので、よかったら見てくださいね。

今回のお話は以上です、最後まで読んで頂きありがとうございました。

濱田祐太郎さんのInstagramは「yutarouhamada00」で更新中。

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記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。