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-茨木市- 中学校の校長が着物で道徳の授業!

2022.11.17

茨木市立養精中学校では平成 29 年「社会人落語日本一決定戦」で優勝して「第 9 代名人」の称号を得た同中学校の校長が、落語を教材にして道徳の授業を行っている。

今回は、故桂米朝作の落語『一門笛』で「人情の厚いスリが近所に住む貧しい家の子どもの病気を治すために、金持ちの医者から財布を掏(す)る」という話。「命を救うことの大切さ」と「盗みは許されないという正義感」の天秤の上で生徒の心は揺れ、いわゆる「モラルジレンマ」といわれる葛藤。

「道徳」は、令和元年度(2019 年度)から、それまでの「道徳の時間」から「特別の教科道徳」として位置づけられ、今年で4年目を迎える。教師が一方的に価値観を教え込む時間ではなく、生徒が「考え、議論する道徳」が今求められている。

また、授業の段階としては「状況理解レベル」→「心情理解レベル」で終われば国語の読み取り教材と同じだが、一歩踏み込んで「道徳的価値レベル」にまで達することが大切と言われている。
例えば「ルールを守ることは大切」というテーマから、なぜルールを守らなければならないのか、そもそもルールとは何のためにあるのか、といったことを突き詰めていくことが、「道徳的価値レベル」と言え、自分と同意見や違う意見など様々な意見を話合うことで「納得」「発見」「確信」を得れる道徳の授業を目指す。

【問合先】
茨木市立養精中学校 電話072-622-6345
磯村校長 (携帯)090-1961-7133

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