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-吹田-メイシアター/大阪大学 共同事業 日露戦争直後の吹田を描く“ニットキャップシアター 第 42 回公演『カレーと村民』”上演 2月18日(土)・19日(日)

2023.02.10

メイシアターと大阪大学による共同事業として、ごまのはえ氏が吹田市の高齢者や郷土史の専門家に取材して執筆した作品「カレーと村民」が「ニットキャップシアター」により上演される。
初演は2013年で、日露戦争直後の1905年大阪近郊吹田村の庄屋屋敷を舞台に、屋敷に出入りする村人や各地を回る薬屋などの姿を活写する。

浜屋敷が舞台となっており、1905年の吹田村で生きる人々が活き活きと生活する様子を描いた作品。

安威川で河川運業を営む人、アサヒビールの工場に関わる人、西国街道から亀岡街道を経由しやってくる行商人の薬売りなど、吹田を知る人にとって馴染み深いシーンの数々はより魅力を感じる作品になるだろう。

チケット情報など詳しくは公式サイトを。

メイシアター公式サイト:https://maytheater.jp/series/2302/0218_curry.html

公演サイト:https://knitcap.jp/curry42/

 

 

 

 

 

 

<ニットキャップシアター 第 42 回公演『カレーと村民』概要>

■会場:吹田市文化会館メイシアター(中ホール)(〒564-0041 大阪府吹田市泉町 2 丁目 29-1)
■日時: 2 月 18 日(土)14:00、19 日(日)14:00

※受付開始は開演の 60 分前、開場は開演の 30 分前 ※上演時間は約 105 分

■料金:

[一般]前売 3,500 円 / 当日 3,800 円
[ユース・学生]前売 2,000 円 / 当日 2,300 円
[高校生以下]1,000 円(前売・当日とも)
[ペア割]6,000 円(前売のみ)
※ユースは 25 歳以下 ※ユース・学生券、高校生以下券は、当日要証明書
※未就学児童の入場はご遠慮ください ※全席自由(当日受付順入場)

■チケット取扱:

◯ GETTIIS

*紙のチケット、またはスマートフォン等で表示するQRコードチケット「れすQ」からお選びいただけます
*事前精算(カード決済またはセブン-イレブン支払い)
*GETTIISに会員登録の上、お申し込みください
*ペア券は1枚で2名様有効

◯ メイシアター・プレイガイド

・06-6386-6333(9:00-18:30)

*電話予約はメイシアター・メイト会員に限ります

◯ メイシアター・インターネットチケット

http://www.maytheater.jp/(24時間)

◯ TNKツーリスト(JR吹田駅前)

・お問合せ先 メイシアター 06-6386-6333(9:00-18:30)

【あらすじ】
太郎「ピリッとしたもんが食べたいな」
次郎「カレーなんてどうでしょう」
太郎「なんやそれ」
時代は 1905 年夏。
場所は大阪近郊、吹田村にある庄屋屋敷「浜家」の玄関。
屋敷に住む家族を中心に、カレーづくりに情熱を燃やす薬屋や、地場産業であるビールの関連会社で働く夫妻、隣村より奉公にきた少女などの姿を活写する。
その背景には日露戦争を機に国民国家へ変貌する日本の姿があった――

 

【作・演出より】
この作品は、1905 年の大阪近郊吹田村を舞台にしたお話です。この年、日露戦争に勝った日本はロシアと講和条約を結びました。その内容に憤った人々が日本のあちこちで講和反対の集会を開きます。東京の「日比谷焼き討ち事件」が有名ですね。当時の吹田は今も健在の大手ビール会社の工場があり、できたビールは川をつかって大阪や神戸に運ばれました。ただ工場から船着き場までは牛に牽かせたトロッコで運んでいたそうです。都会ではありませんが、大阪、神戸、京都のいずれにも近く、往来にはたえず人と物が行きかう、そんな村ではなかったかと想像しています。戦争による世の中の変化は、吹田の人々にも影響します。新しい時代に、ついてゆく人、いけない人、迷走する人、つまずく人、後に託す人、取り残される人。様々な人々が押し流されてゆく。そんな様子を描いた作品です。

 

【『カレーと村民』ヒストリー】
メイシアターと大阪大学による共同事業として、2012 年にごまのはえが大阪府吹田市を巡り、地元の高齢者や郷土史の専門家に取材して執筆した作品。2013 年に、蓮行氏の演出によりメイシアターにて初演。2018 年には、小原延之氏の演出によるリーディング劇として上演。2020 年~2021 年に、初めてごまのはえ自身が演出する劇団作品として創作。京都と東京の 2 会場で上演予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりそれぞれ延期・中止となり、京都での平日 3 日間のみの上演とオンライン配信という形での公演となりました。2022 年夏に、第 42 回公演として一部キャストも新たに、東京で三度目の正直での上演。今回は物語が生まれた大阪府吹田に里帰りしての公演になります!

 

【ニットキャップシアター】
京都を拠点に 1999 年に旗揚げ。芝居/語り/ダンス/民族楽器の生演奏/歌/仮面や布などのマジカルグッズ……様々な舞台表現と「言葉」とを組み合わせて、イマジネーションあふれる作品を生み出す京都の劇団。『ガラパゴスエンターテインメント』という言葉を大事に、創作を続けている。現在、劇団員は 10 名。
☆劇団ウェブサイト http://knitcap.jp

【ごまのはえ[作・演出]】
大阪府枚方市出身。劇作家・演出家・俳優。ニットキャップシアター劇団代表。京都を創作の中心に全国で活動を展開している。2004 年に『愛のテール』で第11 回 OMS 戯曲賞大賞を、2005 年に『ヒラカタ・ノート』で第 12 回 OMS 戯曲賞特別賞を連続受賞。2007 年に京都府立文化芸術会館『競作・チェーホフ』で最優秀演出家賞を受賞。劇作家、演出家として注目を集めるほか、演劇ワークショップや演劇講座の講師としても活躍している。2016 年より財団法人地域創造派遣アーティスト。

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