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-茨木- 「三島独活」の収穫が最盛期を迎える

2023.03.13

3月上旬、茨木市北部にある千提寺地区の独活小屋(6メートル×12メートル)で、なにわの伝統野菜に認定されている「三島独活(うど)」の収穫が、最盛期を迎えている。

「三島独活」の特徴は、色白で香りが良く、口当たりはやわらかいが、シャキッとした歯ごたえもある。外側の皮は春の季節を感じられる風味で、根本の太い部分は特に甘さを蓄えている。あくも少ないため、その良好な風味を生かして酢のものやサラダとして生で食べられるほか、すき焼きや天ぷらと、さまざまな食べ方で楽しむことができる。

栽培するのは、今年で7年目を迎える独活農家の中井大介・優紀さん夫妻。「三島独活」の栽培には、江戸時代から伝わる伝統農法の「上室(うわむろ)栽培」を行っている。わらと干し草を積み重ねて発酵させて熱を作り、独活に春が来たと勘違いさせて育てる。環境への負荷をかけることのない自然に優しい農法である一方、気候や温度など自然環境の影響を大きく受けるなど、栽培には多くの労力を要する。優紀さんによると、この伝統農法で独活栽培を行っているのは国内でも現在中井夫妻のみであり、二人三脚で全国唯一の伝統農法を継承している。収穫は3月下旬まで行われ、京都や大阪の料亭などで振る舞われる予定。

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