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制服でスラックスを選ぶ 女子中学生の制服事情

2019.11.06

変化の激しいこれからの社会での活躍を目指して、子ども達の学習環境が変化している。2020年からは小学校で「新学習指導要領」が全面実施され、大学入試ではセンター試験に変わって「大学入学共通テスト」がスタートする予定だ。

ここ数年、学習面だけでなくマイノリティへの配慮や校則の見直しなど、人権の観点でも学校内外から変化が起きている。今年1月東京都では、区立中学校の制服を性別に関係なく自由に選択ができるようにすると発表があり、8月にはいわゆる「ブラック校則」改善のため文部科学省へ「不適切・不合理な校則指導の改善を求める6万344筆の署名」が提出された。特に、全国的に増えているのが制服の自由選択制。ブレザー型のスカートとスラックス(ズボン)の制服が、自由に選択できるというものだ。

冬の防寒対策として女子でもスラックスを履きたいという要望や、トランスジェンダーへの配慮からも取り入れる学校が増えている。「ジェンダーレス制服」と称される、男女の差が少ないデザインの制服も作られている。

吹田市では制服を自分で自由に選択できるようにルールを示している学校が4校あり、それ以外の中学校でも申し出があった場合は対応する方針としている。

茨木市では市内全校でスカートかスラックスの選択ができ、セーラー服であってもスラックスを選ぶことができる。北摂内では一歩進んでいるように思える。豊中市や高槻市では一部の中学校で選択制を導入しており、今後も導入予定の中学校が増えるとしている。

全国的にはここ数年、スラックスを選択しやすいようにと、セーラー服からブレザーへ変更しようと検討する中学校も多いようだ。中学生の制服制度は変革の時期を迎えていると言えるだろう。

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