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よしもと芸人が書く好き勝手コラム「濱田祐太郎のスタンドアップコメディーライフ vol.3」

2023.05.20

よしもと芸人さんが月替りで綴るコラム企画。テーマは、日常で感じたことや趣味など様々。今回はR-1ぐらんぷり2018王者の濱田祐太郎さんが3回目の登場。

【濱田祐太郎 プロフィール】
1989年9月8日生まれ、兵庫県出身。2013年にデビューし、ピン芸人日本一を決めるR-1ぐらんぷり2018で優勝を果たした。先天性緑内障のため生まれつき左目が見えず、右目の視力も今は明るさを感じる程度。視覚障がい者の日常をユーモアを交えて語るネタが持ち味。

【濱田祐太郎のスタンドアップコメディーライフ】

みなさんこんにちは、盲目のピン芸人濱田祐太郎です。僕は生まれつき目が悪くて今はほとんど見えません、だからゴリラがウィッグをつけておしゃれを楽しんでいても気づきませんね。

みなさんは美味しいご飯を食べるのは好きですか?やっぱり好きですよね。僕も美味しいものを食べるのが大好き、みたことがないからわかりませんが、多分ウィッグゴリラが自分の拳で胸をバンバン叩いてドラミングしているのを見るよりも美味しいものを食べる方が好きですね。でも食べる時目が見えないと結構困ることが多かったりします。そこで今日は目が見えないと食べにくい食事を3つ紹介したいと思います。

まず1つ目は回転寿司。回っているお皿が見えないからうまくとれないし、何が回っているかもわからない。お皿の上にお地蔵様が乗っていても気づかないですから、手にとって初めて「あれ?これお寿司じゃなくて地蔵じゃない?」てなりますから回転寿司は食べにくいのです。

続いて2つ目が仕上げは自分でどうぞタイプのハンバーグ。鉄板に生焼けのハンバーグと焼け石が乗っていてお好みの焼き加減でどうぞってお店がたまにありますけど、見えないからどのぐらい焼けたかわからないしハンバーグをちゃんと焼け石に当てられているかもわからない。焼け石だと思っていたけど、店長の頭皮に当てている可能性もある、「店長ハンバーグが焼けないんだけど」「それは私の頭です」てなっちゃいますよ。

そして3つ目は流し素麺。流れてくる麺をお箸でキャッチする、これは見えてないとめちゃめちゃ食べにくい。何が流れているか見えないから、もしも奇跡的にキャッチできたとしても素麺じゃなくてゴリラがつけていたウィッグをキャッチしてしまうかもしれません。

どうでしたか?、ちなみに目が見えなくても食べやすいのは焼き鳥やおにぎりなど手で食べられるものです。美味しい食事も目が見えないと、なかなか大変なのですよ。美味しいものを不便なく食べられるのは本当に幸せ。さて今日は何を食べようかな。最後まで読んでいただき有り難うございました。

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