俳句コーナーVOL.45 入選作品を紹介!
2023.05.28
4月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
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【 優秀賞 】
ウェディングベールの如く桜散る
尼崎市 宮武 由佳子
比喩が素敵です。桜の落花は寂しいものですが、このように表現されると幸せが降り注いで来るようです。俳句の中での比喩は難しい。それでも大胆に挑戦することも大事かなと思います。
【 入 選 】
のどけしや音程甘き通りゃんせ
茨木市 山﨑 登代子
子どもが歌っています。少し気になりながらも微笑んでいる作者が見えます。
教科書に赤線入るる燕かな
枚方市 菅井 香永
燕が来るころ、新学期が始まります。さあ、新しい学びが始まります。
あたたかや一円玉に葉は八つ
和泉市 押見げばげば
そう言えば、一円玉の絵柄はこうです。季語が想定外で面白いです。
春塵や乗る人のなき車椅子
高槻市 土井 あくび
今まで乗っていた人はということも想像させてくれます。俳句の醍醐味です。
走り根の地球を抱へ夏来たる
西宮市 宮部 志津枝
大きな景です。俳句に詠むのには難しいですが、季語がそこを支えました。
【 佳 作 】
月の国遥か鞦韆漕ぎ漕ぎて
中華人民共和国 楊 明枳
河鹿聞く足にそぐわぬ宿の下駄
吹田市 小澤 桔梗
はつ虹やももはないろの母子手帳
和泉市 押見げばげば
はなびらはさまようように手のひらに
豊中市 小倉 佳子
地下壕や風の染みこむ花あやめ
豊中市 山上 秋葵
◆ つぶやき評 ◆
俳句は季語と定型と切れで成り立っています。散文調を抜ける一つの手段に切れの活用があります。切れ字を使う。上十二の下に季語をぽつんと置いてみるなど、挑戦してみてください。切れによって、俳句がぐんと変化します。
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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)
1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。
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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
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山口昭男先生の最新巻の紹介
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