-箕面市- 自動写真サービス「とりんく」の画像認識AI技術が箕面市内の教育現場で事業開始
2023.07.20
株式会社エクサウィザーズの子会社である株式会社VisionWizが提供する自動写真サービス「とりんく」の画像認識AI技術を活用した取組みが、文部科学省の実証事業として採択され、2023年7月より大阪府箕面市の教育現場で事業を開始する。
自動写真サービス「とりんく」とは、子どもの自然な日常の様子を自動撮影、自動整理(良い写真の選択/子どもの位置調整/画像補正)し、自由に配信できるサービス。
教育現場において適切な学習環境の整備や教育的取組の質向上を実現するためには、その効果を適切に評価し、継続的に改善することが必要不可欠だが、アンケートやインタビュー、現場立ち会いなどを行う従来の方法では、施策実施から評価まで複数年の期間を要することが通例となっており、検証と改善の効率性等に課題があった。
同社が教育分野でのAI活用を推進することを目的として運営する「とりんく教育研究所」に蓄積してきた自治体や研究機関等との連携ノウハウのほか、多数の保育施設や習い事教室等に自動写真サービス「とりんく」を提供することにより、蓄積してきた画像認識AI技術および最新の動作解析・表情分析モデル等から状況・行動認識に特化した推論能力を持つAIを活用し、従来の人による観察や記録による方法に対し、より客観的なデータに基づく評価を実現するとともに、各プロセスのAIによる効率化により、検証から改善までの期間の短縮及び実施内容の高度化を図ることが可能になる。
今回の実証事業では、支援学級に在籍する子どもたちの授業中の様子や行動をカメラで撮影・AI解析し、特別支援教育等の専門的な知見を有する学識者と連携することで、その集中の状況や表情等に加え、児童の日常的な状況・行動等を判断するAIモデルを開発する。
そして、AIによる推定結果を学識者と連携しながら分析・解析して、適切な人員配置の在り方や把握された子どもたちの状況・特徴を踏まえた支援時の留意点および適切だと想定される支援方法をまとめ、報告。これにより、多様な特性を持つ子どもたちに対する実情に応じた教育的支援の実施が可能になるほか、支援施策の改善サイクルをより高度かつ効率的に実施することが可能になる。尚、個人情報の保護に関する法律、エクサウィザーズの情報セキュリティ基本方針および個人情報保護基本方針に則り、セキュリティとプライバシー保護に十分配慮した形で実施する。
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