俳句コーナーVOL.48 入選作品を紹介!
2023.09.02
8月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
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【 優秀賞 】
玄関を出て炎天に喧嘩売る
高槻市 葉月庵 郁斗
喧嘩売るなどと聞けば驚いてしまいますが、相手は炎天。「なんでこんなに暑いのか」とつい叫んでしまいそうになるのも分かります。作者は買ってくれない喧嘩を売って、炎天へ出てゆきます。誰もが共感できるでしょう。
【 入 選 】
人生を神に委ねて端居かな
吹田市 堀田 恵美子
潔い境地です。これからの人生は神のみぞ知る。端居の人物が見えます。
朝顔や星の香りをとき放ち
枚方市 菅井 香永
星に匂いはありませんが、朝早い朝顔であれば納得です。下五も朝顔らしい。
診察の長き待つ間の雨蛙
高槻市 竹久 カズ子
病院の待ち時間は長い。その時間を蛙の声を聞いて楽しんでいるのが作者。
持ちあげてビールに透ける夕日かな
京都市 草夕 感じ
ビヤガーデンでしょう。待ちに待った冷たいビール。夕日も乾杯に参加です。
虫籠のかさりと鳴つて何もゐず
高槻市 南風 遥
空っぽの虫籠。突然の音。その音を素早く捉えたところが詩となりました。
【 佳 作 】
コピー紙のやはきぬくもり夜の秋
和泉市 押見げばげば
初夏に似た人とゐて小海老天
豊中市 山上 秋葵
雲の峰刻の止まりし乳母車
吹田市 秋山 寛
短夜の酸素吸入青ランプ
大津市 近江 菫花
涼しさや蛇口は夜の鈍色に
茨木市 山﨑 登代子
◆ つぶやき評 ◆
毎日暑いので外に出て俳句を作るのは、難しい。そんな時は涼しい家の中で想像力を発揮しての句作です。その手がかりが季語。季語から俳句の世界に入り、思い出や体験と重ねて合わせて十七音に仕立ててください。
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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)
1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。
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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
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山口昭男先生の最新巻の紹介
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