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ジャンルにとらわれない音楽センスを発揮 高槻出身のヴァイオリニスト NAOTOさん

2019.06.14

金髪がトレードマーク、華麗なステージパフォーマンスやジャンルを超えた音楽活動を行っているヴァイオリニスト・NAOTOさん。関西弁で繰り出されるおもしろく、マニアックなトークは取材中も圧倒されてしまうほど。東京での生活が長いながらも「大阪はやはりホーム感が強い」と語るNAOTOさんに北摂でのエピソードなどについて話を伺った。

まず、北摂での思い出は。
 JR高槻駅からバスで15分くらい、摂津峡近くの自然豊かなところで育ちました。摂津峡は水がきれいでよく泳いでましたし、蛍もキレイでした。駅前と家では気温が3℃くらい違ってて(笑)。高槻では、駅北口にある本屋や百貨店によく行ってましたね。小さい頃は豊中の服部に住んでいて、庄内駅近くのお肉屋さんのコロッケや、お寿司屋さんのエビのお寿司が大好きでした!そのコロッケ、先日久しぶりに食べたんですが変わらずめちゃめちゃおいしくて。当時のことをいろいろと思い出しましたね。

5/4に地元高槻の「高槻ジャズストリート」に今年も出演(すでに開催済)、ギターデュオ「DEPAPEPE(デパペペ)」との共演ですね。
 ずっと出たかったし、地元でも大きいイベントなので昨年初めて出れて嬉しかったです。小学校の担任の先生や同級生がガンガン来て恥ずかしかったです(笑)。DEPAPEPEは関西出身の同期ということもあり、プライベートも仲良し。お互いの長所を伸ばし合えるくらいわかり合ってるので、3人でライブをやると盛り上がります。

2019年1月にアルバム「Polyvalent(ポリバレント)」が発売になりました。


今回はバンド形式で録ることにこだわりました。人の力ですばらしい音が出せるすごいアーティストがたくさんいて、そんな人たちと曲をやることも大事だなと。収録曲のジャンルは様々ですが、特徴をしっかり理解し、ヴァイオリンを弾くよう心がけています。「Get Wild」は、TM NETWORKが大好きで、好きな曲をバイオリンのみで演奏、昨年ライブで演奏すると意外と盛り上がってアルバムにも収録しました(笑)。

演劇ユニット「TEAM NACS」の舞台「PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて~」のメインテーマ、劇中歌も収録されています。2005年以降TEAM NACSの公演の劇中歌を多数手がけ、演技と絶妙に重なり合う、心揺さぶる曲にも定評があります。
 「幌筵島の歌feat.清塚信也」はクラシック感を出したくて、清塚さんにピアノ演奏を依頼。「ホンマうまいな…」と実感、2テイク目でOK!2007年の「HONOR~守り続けた痛みと共に~」の劇中歌である校歌は我ながらよくできているなと。実は、高校野球強豪校の校歌を分析、法則性をふまえて作り上げました。めずらしく「学校名を連呼したい!」と歌詞の注文も。TEAM NACSのリーダーで演出を多く行っている森崎さんは、音を聞かせる間を入れたり、シーンの意図をもたせる音楽を依頼するんです。プレッシャーもありますが、メンバーに“6人目のナックス”と言ってもらい、いいチームに参加させてもらってるな…とありがたいです。いいものを作ろうという思いが強く、森崎さんとケンカになりそうなことも(笑)。

そのTEAM NACSの舞台映像とNAOTOさんの劇中歌をNAOTOさんのヴァイオリン、オーケストラの生演奏で楽しめる「NACSYMPHONY」が5/15・16に大阪で開催されます。(すでに開催済)
 演劇のフィルムコンサートはおそらく世界初かと。舞台映像と演奏を同時に楽しんでもらいます。お芝居が終わると劇中歌は日の目を見ることがあまりないですが、また聴いていただけるのはありがたいし、嬉しいです。演奏を聴いてシーンを思い出し、舞台映像をまた見直してほしいなと。森崎さんがゲストで来てくれるので、おもしろくなるはず!

話は変わりますが、カレーマイスターの資格や一般社団法人日本スープカレー協会広報宣伝担当理事も務めるほどカレーがお好きなんですね。
 札幌でスープカレーを初めて食べた時、今まで出会ったことのない、口の中がスパイスのシャワーを浴びているような味わいに衝撃を受けたんです。店舗によって味が全然違うなど「もっともっと知りたい!」と大好きになっていきました。関西でも本格的な札幌のスープカレーが食べられるJACKやかれー屋ひろしなどあります。カレー好きな仲間たちとでカレー部というのを作り、メンバーが51人ほど。日々情報交換や報告をしています!

最後に読者に一言お願いします。
 高槻はヴァイオリニストを多数輩出しているめずらしい地域なんです。高槻出身で頑張っている僕の姿を見に来ていただき、北摂感を共有できればと。高槻にもどんどん帰っていきたいです!

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。